2023年 棚主インタビュー [第2弾]

こんにちは!
『地域インターンシップ世田谷』のインターン生として100人の本屋さんに携わっている金安と播磨です。
この度、100人の本屋さんでこだわりの棚や人とのつながりについてお話を伺いたく思い、インタビュー企画を行いました。
今回はインタビュー企画のPart2として、3人の棚主さんにお話を伺いました。


◎100人の本屋さんとは
 100人に約30センチ四方の棚1マスを借りていただき、100人が書店のオーナー(棚主)になる仕組みです。

入り口入って右手側の店内の様子


1. No.74の棚主の佐藤さんのインタビューです。

・世田谷という町とあなたとの関わりを教えてください
 夫の転勤でたまたま世田谷区に引っ越してきましたが、城南エリアには20年ほど住んでいます。

・100人の本屋さんを知ったきっかけは何ですか
 知り合いがお店番をしている時に100人の本屋さんに遊びに来て、興味を持ったからです。

・なぜ100人の本屋さんに本を置こうと思ったのですか
 自費出版の本や手軽には買えない通販限定の本置いたりして、見てもらおうと思いました。また非売品にしていますが、絶版になっている本もあるので興味のある方には読んでほしいと思ったからです。

・100人の本屋さんにはどれくらいの頻度で来ていますか
 バスで月2回程度来ています。

・棚主になって知り合いや仲間はできましたか
 できました。しかも、共通の友達がいたのでびっくりしました。

・棚主をやる前とあとでは世田谷の町のイメージは変わりましたか
 松陰通りにある八百屋さんやカフェなど、これまであまり来たことがなかった松陰神社前駅周辺の街を知ることができました。

・棚のコンセプトは何をイメージしていますか
 燻製です。

・なぜそのコンセプトにしたのですか
 日本燻製協会の代表理事をしていて、手軽に燻製ができることをもっと知ってほしいと思ったからです。

・おすすめの本は何ですか
 「俺の燻製料理」と「イエナカ燻製」です。

中央:「究極の巣ごもりレシピ イエナカ燻製」佐藤  暁子

・なぜその本なんですか
 私が書いた本で、たくさんの人に燻製の楽しさを知ってもらえたら嬉しいと思ったからです。

・100人の本屋さんはどんな人におすすめですか
 話が合う人や面白い人、一緒にお酒が飲める人です。また、お料理が好きな人はきっと燻製に興味があるはずなのでぜひきてほしいです。



2. 「No.100 にじねこBooks」の棚主の海原さんのインタビューです。

・世田谷という町とあなたとの関わりを教えてください
 2008年に東京へ引っ越して来て5年前まで、シェアハウスをしていました。二子新地、中野、久我山で暮らしたあと、2011年の秋から三軒茶屋の一軒家で友人たちとシェアハウスを始めたのが世田谷との関わりの最初です。そして、2013年に三軒茶屋の近くで「グリーフサポートせたがや」という団体でボランティアを始めました。

・100人の本屋さんを知ったきっかけは何ですか
 シェアハウスの時の友人が本屋さんの近所に住んでいて、教えてもらいました。

・なぜ100人の本屋さんに本を置こうと思ったのですか
 いつか宝くじが当たったら、絵本やファンタジーが好きなので、そのような本屋さんを開きたいと考えていました。そんな時に100人の本屋さんについて聞いて、まずは1つの棚から始めてみようと思ったことがきっかけです。また時々、大人を対象とした絵本を読む会をしています。

・100人の本屋さんにはどれくらいの頻度できていますか
 前までは月1で来ていました。今年度の4月くらいからは職場の変更などもあり、半年に1回程です。

・棚主になって知り合いや仲間はできましたか
 できました。100人の本屋で開催された、棚主さんたちとのご飯会や飲み会、絵本を読む会などを通して知り合いました。また、知り合いの知り合い、というような人の棚を見つけた時は「この人本屋さん出していたんだ」という発見や「この人知ってる!」という喜びを感じました。
 逆に、自分が知っている本に出会うと、その本の棚主さんに親近感や興味がわきます。

・棚主をやる前とあとでは世田谷の町のイメージは変わりましたか
 世田谷の人と知り合いになったことで自分も地域の人になったような気持ちになりました。近くに知り合いができて、頼れる人が増え、安心感が生まれました。実際に、ピンチの時に助けてもらった経験もあります。

・棚のコンセプトは何をイメージしていますか
  コンセプトは「絵本と童話の本屋さん」です。絵本は子供向けのものだと考える人もいますが、大人になって読んでみると子どもの時とは全然違う感動や気づきがあって、そこが良いなと思います。そして絵本はリアルな世界ではないけれど自分につながるところがあるので、ぜひ読んでみてほしいなと思います。棚のデザインとしては、飼い猫をモチーフにしていて、グリーフについての本も置いています。

・なぜそのコンセプトにしたのですか
  先ほどお話ししたように、もともと「いつか絵本などを取り扱う本屋さんをしてみたい」と考えていたからです。

・おすすめの本は何ですか
 上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」「虚空の旅人」小野不由美さんの十二国記シリーズの「丕緒の鳥」です

左:「精霊の守り人」 上橋 菜穂子
中央:「虚空の旅人」 上橋 菜穂子
右:「丕緒の鳥」 小野 不由美

・なぜその本なんですか
 今絵本の在庫が少なくなっていて、絵本以外だとやはりファンタジー系の本が好きなので、私の本棚の中でおすすめするとしたらこれらの本かなと思ったからです。

・100人の本屋さんはどんな人におすすめですか
 ほかのところでは出会えないような人に本を置いてもらって出会いたいなと思います。また、お客さんは、たまたま100人の本屋さんに寄ってみて、そこで「ピンときた本」を見つけるというような出会いを体験してほしいです。



3. 「No.33 ミズノ珈琲」の棚主の橘さんのインタビューです。

・世田谷という町とあなたとの関わりを教えてください
 独立して仕事を始めたのが二子玉川でした。7年前まで二子玉川商店街のまちづくりの理事をしていました。今は渋谷で世田谷区のまちづくりのコンサルタントをしています。

・100人の本屋さんを知ったきっかけは何ですか。
 
国士舘大学の研究員をしていた時に、研究室として棚を借りることになったことがきっかけです。

・なぜ100人の本屋さんに本を置こうと思ったのですか
 研究室として使用するために、同じ職場の人が棚主となり棚を借りていたのですが、研究が終わると同時に棚を空けると知りました。その時、せっかくの素敵なスペースが空いてしまうのはもったいないなと思ったし、棚主になるのが面白そうだとも思ったので引き継ぐ形で棚主になりました。

・100人の本屋さんにはどれくらいの頻度で来ていますか
 今はインターンの関係で週に1回来ていますが、基本的には月に1回くらいです。

・棚主になって知り合いや仲間はできましたか
 知り合いはできました。棚を整理している人に自分から声をかけたり、逆に声をかけられたりして知り合いが増えました。ボードゲームの会を開いたときに知り合った方もいます。

・棚主をやる前とあとでは世田谷の町のイメージは変わりましたか
 そこまで変わっていません。しかし、出会う人が変わって視点が変わりました。今まで周りにマニアはたくさんいましたが、そうでない人とも多く出会えました。

・棚のコンセプトは何をイメージしていますか
 自宅の本棚の中で本屋さんの本棚に置いてもいいなという本を並べています。あとは、ボードゲームを置いたり、知り合いの本を置いたりしています。今の棚は人とのつながりを題材にした本が多いですね。前はSFなどのジャンルの本もありました。

・おすすめの本は何ですか
 「哲学の現場 日本で考えるということ」です。

「哲学の現場 日本で考えるということ」 末木 文美士

・なぜその本なんですか
 この本は日本を哲学という視点で考えていて、教育の根本には哲学があるといわれているためぜひ教育を受けている学生に哲学の本を読んでみてもらいたいと思ったからです。

・100人の本屋さんはどんな人におすすめですか
 棚主さんにはお話の好きな人、気軽に声をかけられる人が向いてるのかなと思います。お客さんは100人の本屋さん目的でなくても、松陰神社前駅で下車した人に覗いて行ってもらいたいです。「間違えて降りちゃったけど町散歩してみようかな」「お酒飲んでいる人いて気になるな」など気軽に立ち寄ってみてほしいと思います。


以上が棚主3名のインタビューでした。100人の本屋さんや棚主に興味を持っていただけましたら、ぜひ100人の本屋さんにいらしてください。



〇営業時間
水・木 おやすみ
金~火・祝 12:00-17:00
臨時休業につきましてはこちらをご覧ください
〇アクセス
東急世田谷線松陰神社前駅歩いて50歩、ファミマの2F。

鉄道でお越しの場合
下記いずれかの駅で東急世田谷線に乗換、松陰神社前駅下車
東急田園都市線三軒茶屋駅
小田急線豪徳寺駅(世田谷線山下駅へ)
京王線下高井戸駅
バスでお越しの場合
‣渋21・渋22・渋23・渋24・渋26・反11
松陰神社前バス停下車、松陰神社通り商店街を松陰神社方面へ向かい、踏切超えて50歩ファミマの2F
‣等13
世田谷区民会館前バス停下車、合同庁舎角を東に曲がり、松陰神社通り商店街に出た左角ファミマの2F
〒1540023 東京都世田谷区若林4-25-14コーナー松陰2F
070-8438-2636


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