原田マハ「風のマジム」
機上、帰沖する3時間で読了。メンタルが不安定だったので沢山泣いてしまった。風の酒、沖縄県産ラム酒を生み出すまでのうちなーんちゅの物語である。実話を基にしており、語られる物語は清々しく、描かれる沖縄の景色はきらきらと輝かしい。私が住んでいる辺りも沢山登場する。桜坂劇場が凄くかっこよく描写されていて頬が緩む。
夢にひたむきな女性主人公まじむと、強くて優しい雷を落とすおばあ。夢を追う彼女たちが眩しくてならない。
明るくて湿った亜熱帯の島には海風が絶えない。寂しかったけど、でも、島全部が、けーたんなーとまでは言ってくれなくても、めんそーれーってまた言ってくれてる気がした。