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その「ありがとう」はすぐに伝えないと一生言えない、届かない可能性あります。御礼はすぐ言え!

年の瀬も迫り師走の中、皆が慌しく1年を振り返りそして新年の準備をしていると思います。コロナも5類移行し最初の正月で人と接する機会も通常より多いはず。
今年も1年お世話になりました。ありがとうございます。
来年もよろしくお願い致します。

そんなことを伝える機会が増えているんのではないでしょうか。
これは杓子定規的な言い回しですがそれでも「ありがとう」は言われる方も言う方も柔和になる、清々しい魔法のことばだと思います。
それを言わずに、言えずに後悔することがありました。どれだけ悔いても言えない状況になってしまえばその後伝えることは出来ません。どうかすぐに伝えるようにしてください。



人はいつ死ぬかわからない

移住をして早くも5回目の冬を迎えています。
先日、うちの部落のおじいちゃんが亡くなりました。御年90歳で畑仕事に精を出し数日前には自ら脚立に上がり庭木の剪定をしておりました。定期通院するような病気もありませんでした。「年相応にあちこち痛ぇんだよ!はっはっはー」と笑う元気な方でした。それなのに突然の訃報。
死因はヒートショックとのこと。

三省堂国語辞典第七版には、ヒートショックとは「暖かい部屋から寒い部屋への移動など、温度の急な変化が体に与えるショック」と記載されています。日本医師会の見解では、ヒートショックとは「急激な温度の変化で身体がダメージを受けること」です。気温差の激しい場所を何度も行き来すると、血圧が頻繁に上がったり下がったりを繰り返します。こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられています。

STOP!ヒートショック より

圧倒的に多いのは高齢者ですが45歳からその確率は高まる傾向にあるようです。

図2:家庭での浴槽での年齢別の溺死者数

全てがヒートショックによるものではありませんが東京都の10年平均のデータを見るとその発生時期は12~2月が比較的多く冬場であることからその関連性は深いと言えます。

図3:東京都23区における入浴中の事故死者数(平成16年~平成25年の月当たりの平均数

血圧の激しい上下変化がもたらす事に起因するのがヒートショックですが高齢者しかならないわけではありません。年齢的には前述の通り高齢ほどリスクが高まりますが40代の中年以降はだれでもその可能性があると思っていた方がよさそうです。
そしてこれらは住環境が大きくかかわっています。原因の一つに「断熱の悪さが引き起こす温度差」があります。長くなるので別の機会にお話ししたいと思いますがまずは自宅の中で各部屋の温度差をなくすようにしてください。
つい先日も日本医師会がプレスリリースとして出してますのでこちらも参考に対策をなさってください。

親孝行、したいときに親はなし

こんなことわざがあります。親ではありませんが移住当初から良くしていただき野菜の御裾分けやお声がけなど大変にお世話になりました。
私が居ない時は玄関前に野菜を置いて行ってくれたりもしばしば。その度にお礼を言うのですが先日、私が出かけ際に自宅から車を走らせた直後に剪定中のおじいちゃんを発見。あっ!と気がつくもその時は何気に「また今度でいいか」と。結局、そのまま言えない状況になってしまいました。
その時すぐ言っていれば、帰ってきてすぐに言いに行けば、ありがとう、たった一言一秒にも満たないであろうその短い言葉を言わなかった事に激しく公開をしています。
ですがいくら後悔をしても故人には伝える術がありません。
今後一生、それは伝えることが出来ません。
皆さんは大切な人に、お世話になった人に、すぐに「ありがとう」言えてますか?あとでもいいかと思っているとその機会はもしかしたら一生こなくなるかもしれません。
一瞬一瞬に出る感謝の気持ち、すぐに伝えましょう。

蛇足ですが故人は昨年の今頃に奥様を見送られています。同じ時期というのが寂寥感を感じずにはいられません。まだご霊前でお会いできては居ないでしょうけれどそちらでまた仲良くできると思うと少し気が晴れます。

合掌

top画は今年の稲刈り直前、おじいちゃんの田んぼ


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