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自己を理解するツールとしてのMBTI

自己理解のツールはたくさんある。それはもう、たくさん。そんな膨大なツールのなかで、わたしがいっとき(2016〜17年ごろ)よく参考にしたものの1つに「MBTI」がある。

MBTIで参考になったのは、8つの機能から自己の情報収集や判断における癖や傾向を知るという概念だ。

たとえば、INFJのわたしは
優勢機能はNi――すなわち内向的直観だ。2番目の補助機能はFe――外交的感情、そして第3の代替機能がTi――内向的思考、最後に劣等機能がSe――外交的感覚
という流れをメインに、刺激の受信発信をしていることになる。

やたらとN機能が強いわたしは、他者の感情が直観的に把握できるのがつよみだ。
この機能は仕事上、相手の嗜好を素早く理解し、直観的にインプットした情報を反映させた授業で好評を得ることに一役買った。

しかしそれと同時に、しばしば苦労もあった。難しい生徒さんが相手のときなどは、相手のエネルギーに浸食されて心身消耗が著しくなる、という事態に見舞われたものだ。
当時はまだ自己防衛の知識も技術も足りなかったため、苦労した思い出がある。

逆に劣等機能のSeは、外界の刺激をスピーディーかつ喜びをもって取り入れる機能なので、それが苦手なわたしの場合は、度を超えると体調を崩してしまう。
その傾向は以前からなんとなくわかっていれども、明確にはわかっていなかったため、こうやってシステマチックに理解することで刺激の調整がしやすくなった。
Niを使い過ぎると精神的に疲れるので、そんなときにSeに頼ると気分転換になる。頭を使いすぎたな、と思ったときは、香りやメイクなど言葉を用いないツールでリフレッシュすることに努めている。

ただ、このようにMBTIは便利だけれど、自己理解や他者理解の参考するに留めて、そこに全てを委ねないようにしたい。なんでもそうだけれど、信頼先は分散させた方がいい。一点に盲信すると、だいじな何かを見落としてしまう。

ツールを使い分け、うまく使いこなすことで生活を豊かにする知恵をつけていきたいなぁ、と思った土曜日でした。

あなた→わたし→誰か→ほかの誰か