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制約と誓約

耳元で聞こえる蚊のぷ〜んという音が嫌いな音ベスト5にランクインする北村です。
大型トラックが轟音と共に横を走り抜けるのもなんか怖くて嫌いです。
お散歩する時に小さい道を通るのはそのためです。
道が分かれていたらジブリを感じる道をチョイスするというルールもあります。
速攻で道を逸れたので本線に戻します。

steinの22awが立ち上がってお店に入荷してきた商品を展示会以来に見るとちょっと違った見え方がします。
具体的にどう違うかと言われると困るのですが、あえて言葉にするなら「面白いなぁ」ですかね。
もちろん展示会の時はしっかり見ているのですが色々と他に考えなければいけないことがあるのでひとつひとつにフューチャーしてる時間が短いかなと思います。

例にあげるとするならば
今日の晩ご飯はどうしよう。
さっきすれ違った女性がタイプだったから追いかければよかった。
ロト6が当たる夢みたけどその番号を必死に思い出していたりなど...etc

とても考えることが多いのです。

3P打ったら田岡監督に怒られるかな?
真面目なフリしてテキトウです。

今回入荷した商品でデニムパンツがあります。
ご存知の方もいると思いますが、フロント部分がデザインジップになっているデニムとベーシックなボタンタイプになっているデニムの2型ございます。
10010では後者のボタンタイプをセレクトさせて頂いております。
steinのルックでは前者をかっこよく使って撮影をしております。
勿論、ルックを見た時はこちらのほうが人気が出るのではないかと感じました。

これくらいルックのインパクトがありました。

しかし10010では後者を取り扱いさせて頂いております。
何故かって?
予算の兼ね合いです。
ってそんな大人の事情ではありません。

いつもならお店で聞いてください。
ではまた次回。
と終わるところですが今回は少しだけご説明させて頂きます。

まずは1960年代のリーバイス501xxの糸を使って生地を作っているということ。
細かいディテールのことなども大事なのですが、僕にとっての優先順位では3位くらいなので割愛します。

デニムをブランドのメインに据えて展開しているブランドなら復刻とか完全に再現しているなどはしていると思います。
すごい研究や努力の上で出来上がっているのですがそれに対して面白さはあまり感じないです。
マイケルジョーダンがバスケの練習して上手いのは当たり前的な感じかな?
例えがあってるかな?

当たり前と言えばこの方。

では何が面白いのか?というと
ブランドとしてのアウトプットの仕方です。
正直、お金さえあれば洋服はつくれます。
簡単です。
そこから先の売るという所から急に難しくなります。
そこも複雑すぎるので割愛します。

話しを元に戻しますがsteinのブランドの立ち位置になると自分の趣味をシーズンコレクションに組み込むというのが難しい場合があります。
steinという制約の中で表現するとなると静かなイメージがあったり、皆様の中でもカジュアルよりはモードなイメージがあったりすると思います。

デニムは労働者の服です。
ザ・カジュアルの代表です。
そんなデニムをsteinのフィルターを通してコレクションの中で違和感なく表現することの難しさはあると思います。
特に浅川くんの場合100%をお客様に届けたいというもうひとつの誓約が存在しているのでなおさら難しくなっているなと勝手に想像しています。

前回のコレクションでもデニムはありました。
steinらしい構築的なデザインで今回のジップデニムに通じるものがあります。
しかし個人的には一見普通のデニムのほうが凄みを感じるというか、面白いなと感じるのです。
デニム単体の良し悪しではなくブランド全部含めた上で普通のバランス感のほうが面白いなという意味です。
シンプルに100年後にも着てる人がいると思いました。
文章で自分の考えていることを100%伝えるのは難しいのでここらへんで勘弁して下さい。
とにかく凄いなっていうのが正直な気持ちです。

今回何が言いたかったかというと制約と誓約の中でブランドをしている人たちは全員クラピカなんだと気づいたことです。笑

デザイナーは特質系が多いのかな?

ちなみに僕はこっち系だと思います。

制約と誓約とか関係な〜い!!!

ではまた次回。

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