ググらないほど、人生は豊かになる

Google、使ってますか？

というか、使わない日はないってくらい、使っています。

困ったら、とりあえずググるという感じです。

『ググる』という言葉にさえ、なんの違和感も感じないくらい日常に溶け込んでいます。


以前、もらったビンのジュースを飲もうとしたら、金属の栓のものでした。

が！うちには栓抜きがなかったのです…

最近栓抜きを使うことがなく、不便もありませんでしたから。

どうしよう…
そうだ！ググってみよう！

検索してみると、YouTubeに栓抜きの代わりになる方法がたくさん紹介されていました。

いろいろな方法のなかで、僕は鍵を使う（！）方法でやってみました。

簡単に開きました！

いやあ、YouTubeすばらしいなぁと感心しながら、ジュースを飲みました。


以来、困ったことがあると、とりあえずググり、いろんなことを解決してきました。

めでたしめでたし、Googleありがとう！


で、もちろん結んでもいいのですが、Googleって本当に便利なだけの魔法のツールなんでしょうか。


さかのぼり、ジュースの栓を抜けずに困っている…

GoogleやYouTubeがなかったとしたら、と想像してみます。

僕はいろんな道具をもちだして、ありとあらゆる方法を試してみると思います。

抜けないなら、いっそのことフタのとこだけ割ってしまおうかな？とそのとき考えたことを覚えています。

※割れて、フタは取れても、破片が入って飲めませんね…

運よく栓が抜ければラッキーだし、どうしても抜けなかったら栓抜きを買いに行ったでしょう。


ここで、Google以前とGoogle以降にはどんな差があるか、考えてみたいのです。

Google以前の僕は、たくさん『考え』、いろんな道具を『試し』、『失敗』し、いずれは『成功』にいたります。

ひょっとしたら次の日、栓抜きの代わりになるもの知りません？と誰かに『たずねる』かもしれません。

『考え・試し・失敗・たずねる』僕は時間と頭をつかい、こんな無二の『体験』や『成功』を得ます。

たいしてGoogleは、これらをすっ飛ばして、僕に誰かの『方法』と『時間』をすぐにくれます。


さて、このどちらに豊かさはあるのでしょう。

もちろん、文明はどんどん便利な方向へ進み、ひとはますます効率的にはやく『情報』や『時間』を得ていきます。

これはけしてわるいことではなく、事実です。

ただ、それをかならず選ばなければならないわけではありません。

これからは『不便さ』をあえて選ぶというのもありだなと、栓抜きのことを考えたとき、思ったのです。

たったひとつの『経験』を得るために。


先日、久しぶりに中古CDを買いに行きました。

大量のCDを前に、試聴もできず、すこしの推薦文と勘を頼りに物色していきます。

結局380円のこのCDを買いました↓

まったく知らないバンドで、あえてYouTubeでも聴かないようにして、買いました。

結果は大当たりで、久しぶりに20代のころ真剣にCDを探して、当たったときのシビれるような感覚を思い出しました。

今回はGoogleという「便利」より、自分の目と勘と時間を使い、宝物を得ました。


『便利』だから使う、『不便』だからいらない、ではなく、どっちが豊かになるだろうと考えてみる。

中古CDを買って、そんなことをあらためて感じました。


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