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アルコール度数0.5%ってどのくらい?

アサヒビールから、アルコール度数0.5%の微アルコール飲料「アサヒ ビアリー」が発売されました。

「微」という文字通り、アルコールはかなり少なめ。一般的な缶ビールがアルコール度数5%なので、その1/10です。

独自の仕込み工程でコク深いビールを醸造後、脱アルコール工程でアルコールを除去しています。

ビールのコクは残し、アルコールはとっても少ない。ノンアルコールともまた違う風味です。そして5%のビールを飲む時と同じような飲みごたえがありました。

微アルコールとはいえ、妊娠・授乳期の飲酒や飲んだあとの運転は飲酒運転になりますので絶対にやめましょう。

道路交通法 第65条 第1項(酒気帯び運転等の禁止)「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。」

ところでこの「ビアリー」、飲んだ後の運転はもちろんNGですが、「家飲みでたくさん飲んじゃいそうなときに、チェイサーとして飲むのはアリなのではないか?」と思っていました。

ということで、アルコール検知器をつくっているタニタグループとしては検証しないわけにはいきません。

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呼気中アルコール濃度をはかる「業務用アルコール検知器 ALBLO FC-1500」。

こちらの商品は業務用ですが、今回のテスト用に特別に貸してもらいました。

本体付属のストローにフーッと息を吹きかけて、呼気中に含まれるアルコール濃度をはかります。0.01mg/L単位で0.00mg/L~2.00mg/L まで計測します。

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こんな感じでチェックします。ちなみに呼気1リットル中アルコール量0.15mg以上が検挙の対象です。


〈準備するもの〉

・アサヒ ビアリー(アルコール度数0.5%、350ml)×1本

・アサヒ スーパードライ(アルコール度数5%、350ml)×1本

・アルコール検知器 ALBLO FC-1500

・タイマー


〈実験方法〉

---1日目---

約30分で「アサヒ スーパードライ」1本(350ml)を飲む。

①飲み終わった直後の呼気中アルコール濃度をはかる

②アルコール検知器が0.00mg/Lになるまでの時間をはかる


---2日目---

1日目と同様の手順で「アサヒ ビアリー」を1本(350ml)飲み、①②をはかる


<実験1日目>

1日目、「アサヒ スーパードライ」1本(350ml)で実験

まずは飲む前にはかっておきましょう。

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▲飲む前、0.00mg/l 

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▲飲みまーす

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▲飲み終わり直後(飲みはじめて約30分後)1.55mg/l。アウト。

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▲あんまり直後すぎてちょっと高い気がしたので、3分後にはかりなおしましたが、それでも0.42mg/lでした。いずれにせよ完全アウトな数値です。

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▲飲みはじめて約50分後、0.18mg/l。まだまだアウトです。

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▲飲みはじめて約80分後、0.09mg/l。

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▲そういえばタイマーって99分がMAXでした…

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▲飲みはじめて約100分後、0.06mg/l。だんだん下がってきました

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▲0.00mg/lになったのは飲みはじめて約2時間後でした。


<実験2日目>

2日目、「アサヒ ビアリー」1本(350ml)で実験です。

今回もまずは飲む前にはかっておきます。

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▲うん、OK!

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▲いただきまーす

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▲飲みはじめて約30分後、飲み終わりました。数値は0.18mg/l。アウトです。

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▲飲みはじめて約46分後…なんと! 0.00mg/lに! 早い!

試しにもう一度はかりましたが同じ結果でした。

ビアリーも、スーパードライを飲んだ時と同じようながっつりお腹が膨れました。

そして当たり前ですが、アルコールなので”酔う”感覚はもちろんあります。(ちなみに私はお酒は飲めるほうです。それでも酔う感覚がありました)

アルコールが抜けるまでには個人差があるので、他の人が検査したら異なる結果が出ることでしょう。微アルでも0.00mg/lになるまでにもっと時間がかかる人もいると思います。

ビアリーHP

Q.妊娠・授乳期に飲んでも大丈夫? 
A.本商品は、微量ながらアルコールが含まれるため、妊娠・授乳期の方は飲用をおやめください。
Q.運転する時に飲んでも大丈夫?
A.本商品は、微量ながらアルコールが含まれるため、運転される方は飲用をおやめください。
※飲酒運転は法律で禁止されております。

▲アサヒビールHPより


数値は客観的な指標ですが、「アルコール度数が低いこと」「アルコール検知器で数値が低かった」は免罪符ではなく、

「アルコールを摂取した」「酔った」という事実には変わりありません。

微アルコールとはいえ、妊娠・授乳期の飲酒や飲んだあとの運転は飲酒運転になりますので絶対にやめましょう。(大事なことなのでもう一度言いました)後悔してからでは遅いから。

私はリモートワークでたっぷり仕事して「あーもう飲んじゃいたい!」というときの家飲み用に。オンライン飲み会で、ついたくさん飲んでしまいそうなときの「休憩用」として飲んでいます。

新しい時代の、新しいお酒の付き合い方。私たちの、あたらしい生活にそっと寄り添うビールです。


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minami.n





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