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人にも環境にも優しく!チョークに込められた熱い思い

今日は、「人にも環境にも優しく!チョークに込められた熱い思い」ということで、僕たち教員が毎日お世話になっている、チョークを作っている小さな会社を紹介します。

チョーク業界で全国シェア70%を誇るダストレスチョークを作っている、日本理化学工業です。窓やお風呂の壁に描けるキットパスでも有名ですね。

チョークの箱には、「人にやさしい 環境にやさしい」と書かれているのですが、毎日このチョークを使っている教員として、チョークの性能と会社の理念くらいは、もっと早くから知っておきたかったです。

今日のポイント
・チョークとしての性能の素晴らしさ
・環境に優しいチョーク
・人に優しい会社


【チョークとしての性能の素晴らしさ】

まず、全国トップシェアを占めますこのダストレスチョーク、性能が素晴らしいのは使っていれば誰もが分かります。何がすごいのかって。

①粉が舞わない

ダストレスっていうくらいですから、1番の売りですね。比重が重く、緻密な材料でできているので、黒板消しで消しても粉が全然舞わないんです。

前に勤めていた学校ではダストレスチョークは使っていなく、粉がよく舞うタイプのチョークでした。授業が終わると黒板の周り、教卓、スーツの袖は粉だらけです。異動によって使うチョークが変わり、文字を消しても粉が全然舞わないことにとても感動しました。

②コーティングがされていて、手が汚れない

持ち手の部分に薄くコーティングがされており、チョークを持っても全く手が汚れません。毎日チョークを触っているのですから、これはすごく助かります。以前は毎回手が汚れ、時間があれば手を洗っていたので。

③白の発色がいい

ホタテの貝殻を使用しているので、高純度、高白色なチョークに仕上がっているそうです。ここについても文句はなし!


【環境に優しいチョーク】

次に、ダストレスチョークの環境への配慮についてです。

①大量に廃棄されたホタテの貝殻を使用

社会現象にもなったホタテの貝殻。産業廃棄物として処分されるところを有効活用しています。もちろん貝殻ですので、無害な炭酸カルシウムです。

ホタテの貝殻をうまくリサイクルしている事例は他にもたくさんみつかります。

②粉を土に巻いて土壌改善

チョークの材料は炭酸カルシウムですので、土壌のph調節に使用することができます。

僕は技術の担当で、生物育成の分野も扱っていますので、来年度の栽培の時間にちょっと活用しようと企んでいます。

ちなみに、粉は黒板消しクリーナーの掃除の時にたくさん集めることができますし、短くなって使えなくなったチョークを砕いて集めることもできます。

③画材として使える!

僕が気に入っているチョークの使い方として、図工などで描く絵の背景にチョークを使うというものがあります。チョークで軽く色をつけ、さらにティッシュで広げるとふんわり、柔らかい色を付けることができます。絵の具やパステルでは出せない優しい雰囲気が好みです。これは小学校低学年からよく使っていますし、今年も中学生女子には人気でした。


【人に優しい会社】

さて、1番の驚きはここからです。なんと、この日本理化学工業、従業員の70%以上が知的な障がいをもった社員なのです。

チョークを切ったり、箱詰めしたり、検品したり…。抜群の集中力と熟練の技で、大活躍されているそうなのです。

ここで働く社員の方はみな、働く喜びを強く感じているそうです。

会社の方針や、そこで働く方々の様子についても、本当に心に刺さりましたので、また後日紹介したいと思います。

授業の隙間に、チョークを一本手に取りながら、ちょっとした小話をしてみてはいかがでしょうか!

ではまた!

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