殺しと人生(KILLING LIFE)


















殺しましたか?
















はい、殺しました。
















明日も、殺しますか?
















はい、多分、殺します。

















殺したことについて、何か思いますか?















何か、ってなんですか。

















例えば、良心の呵責とか。


















ほんの少しはあるかもしれませんが、いつも感じていたら、生きていけないですよ。もっと大事なことだってあるし。















殺すことより大事なことってなんですか?

















僕についてで言いますけど、例えば、朝きちんと起きることから始まりますね。起きて顔洗って歯磨いて、昼飯持って家を出て、途中の車の中でパンとジュースを飲み、遅刻しないで会社に着いて、仕事は大体毎日同じことの繰り返し、早い日は定時から少し回った頃にタイムカード押して、退社。いつも寄る缶ジュースが100円の自販機がある店の前でカフェオレ買って飲みながら煙草を一服。んで必要なら途中でどっか寄るし、必要無ければどこにも寄らず帰宅。早ければ6時半前に帰宅できます。んでウチ服に着替えてドラフトワンとかの安いビール、第3のビールちゅうやつですね、あれを1~2本。それだけ飲むときもあるし、何かつまみがあるときもあります。飲みながら新聞読んだり、パソコンでアップ用のテキスト作ったり。その後夕飯。んでフロ。あ、洗濯機は帰宅から寝る前までの間にテキトーに動かしてます。んで風呂の後、時間があるときはネットにつないで。良い時間になったら寝ると。そういうのが、あなたの言う殺すこと云々なんかより、もっともっと大事ですね。とにかく、遅刻すると結構凹みますわ。















そういう毎日って、楽しいですか?


















楽しいとかそんなの…。楽しくない。全然楽しくない。いや、ちょっとは楽しいか。ん?いや…。どっちだろ。でも今は、命掛けて生きてないから、やっぱ楽しくない方かな…。


















命掛けて生きてない、って面白いフレーズですね。じゃあ、命掛けて生きればいいのに。














そう簡単に言うなよ。オレだって命掛けて生きたいけど…。金が。


















金が?















言わせるな。
















金が?

















うっさい。






















金が何?どうしたの?



















しつこいな。じゃあ言うけど、金が必要なんだよ。毎月これだけは絶対要るっていう額があって、それだけは絶対に稼がなくちゃならない。たとえば命掛けて生きるってカッコ良いこと言っても、そういうのって大体最初は低収入だろ。俺はたった1・2ヶ月の低収入にも耐えられないんだよ。たくわえが無いんだよ。
















貧乏なんだね?





















まあな。自分では貧乏だと思うな。



















お金、欲しい?















ああ。欲しいね。でも、たくさんは要らない…。自分と家族が眉間にしわ寄らず生きていけるだけ稼げれば良いや。それが、自分の本当にやりたいことで稼げたら最高だね。



















自分の本当にやりたいこと、って言ったね。
















ああ、言ったけど?
















ていうことはさ、今は「自分の本当にやりたいこと」をやってないの?

















そうなるね。















やればいいのに。

















ああ…。やりたいけど…。















やりたいけど?

















金が…。















金が無いって言いたいんだね。それは違うと思うな。キミにとっては金が無いようだけど、キミは結構金使ってるよ。僕にはそう見える。ということはね、キミは自分にとって都合良く金を使ってるだけなんだよ。自分が使いたいところだけに金を使い、使いたくないところには使わない。それはそれで正しいのかもしれないけど、僕の目には何だか矛盾してるようにも見える。もっと、自分にとって有意義にお金を使うべきじゃないかな?

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