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6月1日生まれの君へ。

生まれてきてくれて、ありがとう。
最初にそう言わせてね。
君のことが、本当に好きなんだ。

君は
「自分はなんのために生まれてきたんだろう」
とか
「生きている意味がない」
って言うけれど、

そんなふうに落ち込んでうなだれて、
涙をこぼしている君の姿
とっても綺麗。

君がいるってこと自体に意味があると思う。
そこにいてくれることだけで、いいと思う。
気付いて欲しいな。

何か立派なことをしなくちゃいけないとか、
お金稼がないといけないとか、
自立しなきゃとか、
ちゃんとしなきゃとか、
より良く生きなきゃって、

君って、ほんとうに頑張ってる。
いつも、いつも頑張って、
自分にダメ出しして、落ち込んでる。

でも、知ってるよ。

どんなに傷ついても、
泣いても
君は必ずまた立ち上がるんだ。
朝陽が眩しすぎて頭がクラクラしちゃっても
ちゃんとベッドから起き上がる。
君はぜったいに、
絶対に諦めない。


今日、君はまた一つ
扉をくぐるんだね。

その扉は、一見すると
ちょっと怖いかもしれない。
ごつごつした岩に囲まれているし、
灰色の空には雷が光って、足元には蛇たちがいてこちらを狙ってる。

今、不安だらけの顔で
扉の前に立っている君にはなんにも見えないかもしれない。
扉といってもそこに戸はなく、ぽっかりと開いた白い穴しか見えない。
先に進んでしまったら、自分が飲み込まれるように感じてる。

だけど、もう今の場所には
いたくないから、君は進みたい。変わりたい。

進んでいいよ。変わっていいよ。

一歩、また一歩と
歩みを進めれば少しずつ見えてくる。
なんにもない、ぽっかりとした穴だった空間に
今まで見たこともないような景色が
息をのむほど美しい景色が、目の前に広がっていくのが。

これまでの君が歩いてきた道は、この扉に繋がっていた。
苦しくて悲しくて怖くて泣きながら歩いた道は
この場所につながっていたんだって分かる。
心を決めて、扉を越えて。
新しい君になる。

君が放つ光は、ブルー。
タンザナイト・ブルー。
角度によって、時間によって、
紫になったり白になったり、時には赤に見えたりする。
いろんな顔を持っているんだ。
宝石と同じ。

だからこそ君を知りたくなる。
同時に、君を誰にも見せたくないと思ってしまう。
神秘的な君を守りたいって思ってしまう。

自分を曝け出せないことを責めないで。
誰もが、ありのまま、でいれるわけじゃない。

隠したいのなら、
誰にも言いたくないのなら、
自分という人間を知られたくないのなら、
そっと黙っていていいんだ。
だってそれが君だから。

人と関わることが苦手な自分を
ダメな奴だなんて責めないで。

大丈夫。
すべての人に愛されなくても
ほんとうに大事な人は、傍にいる。
かならず。

信じて。


誕生日、おめでとう。
生まれてきてくれて、ありがとう。

君が好きだよ。


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