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身近な人を大事にしにくくなっている世の中の話


GaudiyのDa-です。好きなことを書いていいといわれたので、ポエってみたいと思います。
ちなみに前回はこんな記事を書いてました。100いいね、ありがとうございます!

Gaudiy Advent Calendar 2024では、行動指針である「Gaudiy UNIFORM」から「物語る」「高速実験」「推されよう」「超守」の4つをテーマとしてピックアップし、さまざまな記事を発信していきます。
18日目は「物語る」をテーマに、日頃考えている事のポエムを書きます。

身近な人はなかなか大事にできない

これは自分に対してのクソデカブーメランなんですが、大事な人をちゃんと大事にできていないな~と感じます。家族よりも仕事を大事にしてしまう。

正確に言うと、家族も子供も大事なのは分かってるけど、家族の話はながら聞きでPCをカタカタしてる…。SNSの返事の方が大事で、家族への返事はあいまい…。仕事では「話を聞くときは相手の方を向きましょう」と言われるのに、家族にはおざなり…。

家族と一緒に住んでない人は、自分を大事にできてるかを考えるといいかもしれません。見えない自分がSOSをあげていることはよくあります。体や心がもう休んでほしいと言ってるけど、仕事は休めなかったり…。

なんでかというと、これはあなただけのせいではなくて、世の中の仕組みが原因になってるところが多いと思います。世の中の強制力が自動的にこうする仕組みになっていて、ここから脱出するのはかなりむずかしいです。

三つのポイント

身近な人を大切にしにくくなっている要因として、今の世の中がこれらのポイントを重要視しているか点があると思ってます。

個人主義

個人主義という言葉にしてしまうと仰々しいですが、要するに個別の活動を大事にしようという動きです。昔に比べると「みんなで〇〇しよう」という活動は減ってきている気がします。

私もその一人で、例えばその一つに町内会があります。町内会があるのは知ってるけど時間拘束が長そうで参加していないです。他には職場の飲み会に参加したくない人の気持ちはわかるし、「忙しい」、「自分のやりたいことがある」、「自分の時間を大事にしたい」という思いがあるのもとてもよく分かります。

自分の子供を見ていると、昔に比べて勉強やゲームで忙しく、子供の友達も同じ状況なので、昔より予定を合わせにくいなと思うときはあります。時々は友達と予定を合わせて、体を動かして一緒に遊ぶととても楽しそうなので、腰は少し重いけどやってみると楽しいという感じです。

こうなってきたのは、西洋化という部分もありそうですが、世の中に余裕が出てきて、誰かのためにというより「自分のことをもう少し考えてもいいだろう」という考え方がある気がします。

京都大学の論文によると、個人主義は選択の自由が多く、交流したい人を選べるなど高い社会的流動性があり、幸福度が増す傾向があるという話もあります。

一方、個人主義は個人的な達成を追求するように促し、個人間競争をもたらし、高い社会的不安につながる可能性があり、幸福度を下げる可能性も挙げられています。

スウェーデンの調査によると、みんなが一斉に休暇を取ると抗うつに良い傾向があるとのことです。それは国単位で一斉に休暇をとったり、職場でコーヒーブレイクタイムを取るなどです。日本でも年末年始はリラックスした雰囲気になったりしますよね。

個人主義というと主語がデカいですし、良し悪しもあると思います。でも周りのことより、自分のことを考える人の割合が大きくなっているのかもしれません。これは日本だけというより、先進国に共通する傾向のような気がしています。

他人軸

自分のやりたいことより、他人からの目を気にする人が増えているかもしれません。私もめちゃくちゃ当てはまるのでよくわかります。

そもそも、自分がやりたいことが分からないので仕方ないという気持ちも分かります。自分軸は、社会や他人のさまざまな部分を経験し、取り入れながら形作られていると思うので、人によって自分軸ができる時期は異なると思います。

ただ悩ましいのが、自分軸を作る過程でSNSに触れる時間が高くなっているかもしれません。人生経験の他にも、自分軸を作る上で触れる時間が長い情報源も重要だと思います。

昔はその情報源がテレビでした。テレビは芸能人という比較的遠い存在が活躍していて、あこがれはするものの「自分とは別の存在」というカテゴリだったと思います。このあこがれの対象が、SNSのインフルエンサーやYouTuberなどに変化し、「頑張ったらなれそう」感が出てきました。小学生がなりたい職業の一位がYouTuberだったこともありました。

インフルエンサーやYouTuberを目指すのは全然良いと思いますし、私もこれらの人にあこがれています。ただこれらの人は見ず知らずの他人から良い評価を得ることが重要なので、より注目されるように、より美しくなるように、よりお金持ちに見えるようにと言った要素が重視されます。

問題なのは、SNSは広告宣伝が多いので「もっともっと」を求めるという点です。TVのワイドショーがSNSに舞台を移したように、過激なものが注目を集めてしまう点。それにより、みんなが美容や資産のLv99を求めてしまって、Lv1~10の自分に満足できない点だと思います。

強制力

またこれらの課題は分かっていたとしても、逃れるのがとても難しいです。みんなSNSはやっているし、キラキラしたあこがれはどうしても目を引き付けてしまいます。また個人主義の動きから逆らおうとすると、自分が利益を手放すことにもつながるため、競争から逃れることは難しいです。

例えば会社でいうと出世競争です。出世しなくてもよいと考えていても、自分と同じ立ち位置に居た同期が出世すると、自分の自己肯定感は少し傷つきます。私は後輩の方が出世して、納得いかずに15年ほど勤めた会社を辞めました笑。なんでしょうねこれ。自分ではどうでもいいと表面的には思いつつも、心の底ではそう思ってないんですよね。

例えば学校でいうと受験戦争です。小学校での受験は本当に健全なのか、私も判断がついていないのですが、勉強していないと子供というより親が不安…というのもあります。こういう強制力から逃れられないんですよね。

この強制力から逃れるには大きな力が必要で、ブラジルではXが禁止されるという事態になりました。これにはまさに賛否両論という感じで、反対が50.9%、賛成が48.1%とアンケートはきっ抗していました。また、オーストラリアでは16歳未満のSNSの利用が禁止されました。

これらの原因

なんで世の中がこういう傾向に進んでいるかというと、私見ですがインセンティブ設計が間違っているという、資本主義のバグの効果が大きいと思います。テレビではワイドショーとテレビショッピングが流れているように、SNSではバズり狙いの過激な投稿や、さまざまなサービスに誘導する投稿が見られます。

ただ、これが今の時代だから起きているかというと、そうでもない気もします。人間の性質は変わっていないので、一獲千金や成功を夢見て、一部は成功し、多くは平凡な生活をして、その一部は利用されるという構造は昔から変わっていないと思います。その形が少し変わってきているんじゃないかなあと。

過去には宗教に頼っていたものが、宗教ではなく自分の信じるアイドルになったりする。辛いことがあると何かに頼りたくなる心が、昔は宗教でしたがそれが自分の好きなものに変わってきている。自分を癒してくれる対象が変わってきているようにも感じます。

自分が納得した上でやってるならよいと思います。投資でも仕事でも突き抜けるのが大事な時期はあると思います。ただ、周りに流されて本当の納得感なく進んでいると、色々とズレが出てくるかもしれません。

ではどうしたらいいのか

なんかおかしいなって気づく

なんかおかしいな。偏ってるなって思った時は何かおかしいことが多いです。人生の中で一時的に偏るのは良いんですけど、自分だけが急に偏って周りと差がつくときは気を付けるとよいかもしれません。

自分に変な言い訳してるときも気を付けたほうが良いかもです。今は〇〇だからとか、仕事や投資をやってるのは家族のためとか、それはあなたが考えているだけで、家族には通じないかもしれません。

どの分野でもLv99になれる人はごく一握りです。目指すのはすばらしいですが、それなりの覚悟が必要です。自分が何を目指したいのか、どこまで目指したいのか、その方向と定量化があるとよいと思います。そうしないとLv99の人と比較して満足できず、ずっとストレスを感じてしまうかもしれません。

自分の良心って意外と正しい

違和感があるときって、実は自分は気づいている事が多いと思います。言語化は難しいけど、何となく違和感を感じるようなことです。私の場合は、ジムに行って走ったり、温泉に入ってボーっとしながら考えてると、はっと気づくことが多いです。

人それぞれ気づく異なるかもしれませんが、考えごとに適したタイミングってあると思います。その時に自分の良心に聞いてみましょう。

一度痛い目にあう

一度痛い目にあうと覚えます笑
人に何言われたって人は変わらないです。自分が経験して納得したことじゃないと身に沁みないんですよね。

後は転職もおススメです。転職はハードルが高いと感じる人は、転職サイトに登録するのもおススメです(ここで転職サイトのアフィリエイトリンクを貼る)。意外とスカウト飛んできたりして、自己肯定感上がります。

仕事って何だかんだ人生の時間の多くを占めつつも、強制力がとても強く働く部分なので、変化を加えるのはおススメです。難しいと思う人にはけんすうさんのnoteがとてもよかったです。

厳しいことを言うと、会社のビジネスモデルがイケてないと、残業も減らないし給与も上がらないと思います。

身近な人と話す場を作ろう

私は子供を寝かしつけするとそのまま寝て、次の日の朝4時に起きるというおじいちゃん生活をしているのですが、ヨッメさんとのコミュケーションが減ってていかんなと思ってました。

寝かしつけしてるから、寝かしつけの後に起きるとキツいから、朝起きて仕事をするのは正しいから、とまさに自分に言い訳をしていました。

この前、タイミングよく子供だけで遊びに行く機会があったので、ヨッメさんとオサレなカフェに行ったのですが、とても良かったです。この時もPCやスマホをポチポチするんじゃなくて、自分から色々とお話しして、話を聞くといいんじゃないかなと思います。ヨッメさんを彼女に戻しましょう。

それが難しい方は、ヨッメさんにケーキやお花を買ってくるだけでもよいと思います。

子供の話も、ながらじゃなくて、意識してちゃんと聞くと信頼につながると思います。私は上の子が下のこの話をながら聞きしだしたのを見て、とても反省しました笑

こんなことばっかり考えている私でよければ、ゆるりと雑談したい方どうぞ。

次はGaudiy AIチームの若手、tsubakiくんにバトンタッチします!

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