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【日本円一本道】現金主義者も実は投資をしている

資産を現金預金でしか持たないということは、全資産を日本円に投資していることと同義です。
いわば「日本円一本道」、現預金のみの全力投資なのです。

それでは現預金だけの資産保有スタンスについて、メリットデメリットを見ていきましょう。

メリット

1. 安全性と流動性

・価値が安定している
日本円は通常、比較的安定しており、外部の市場変動に影響を受けにくい。
・いつでも引き出せる
現預金は即座に引き出せ、急な支出や緊急時に迅速な対応が可能。

2. リスク回避

・外部リスクの回避
他の通貨や資産に比べ、外部のリスク(外国為替リスクなど)を回避しやすい。

デメリット

1. リターンが低い

・利率の低さ
現預金の利率は他の投資と比較して低いため、利息による資産の増加が著しく鈍い。

2. インフレの影響

・実質リターンの低下
日本円がインフレに対して十分なリターンを提供できないと、資産の実質価値が減少する可能性がある。

考察と戦略

・目的による選択

現預金一本道は、短期的な目的や緊急時の備えとしては有用である。ただし、長期的な資産の増加を追求する場合は他の投資手段も検討すべきだ。

・リスク分散の重要性

資産を日本円に一本化することで外部のリスクを回避できるが、リスク分散が不足してしまうため、長期的な成長を考えるならば慎重に検討が必要だ。

・投資目的の明確化

なぜ日本円の現預金を選択するのか、その投資目的を明確にし、将来の資産形成や運用方針を検討することが重要だ。

結論


日本円一本道の投資戦略は、安全性や流動性の面で有利ですが、リターンの低さやインフレの影響が考えられます。慎重な計画と投資目的の明確化が重要であり、場合によっては他の資産クラスとの組み合わせを検討することが賢明です。

全ての資産を一つの通貨や資産クラスに頼っていると、その市場や通貨に発生するリスクが一極集中することになります。

「現預金しか持たないのは日本円への全力投資だ」という表現は、リスク管理や資産防衛の観点から、1人でも多くの日本人が分散投資の意義を考えるきっかけを与えてくれます。

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