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何者にもなれない

プロになる道は捨てた。

私は専門学校を卒業し、国家資格を取りました。
卒業生みんな、その資格で就職しその道のプロを目指します。当然私も目指しました。
しかし、専門職というのはとても厳しい道のりでした。仕事が覚えられない、技術が追いつかない。技術がないと食えない。指導者はとても厳しい。成長していく同期と比べられる。私はついていくことができませんでした。人生初の挫折。

その道は捨てたのですが、学歴上は高卒。他のスキルなし。就活は厳しい。
今は、運よく拾ってもらった会社でフルタイムのパート勤務をしています。正直舐められます。正規と非正規では扱いが違います。
仕事をバリバリこなすキャリアウーマンに憧れていたのに。

そんな私も縁があって結婚することとなります。
婚活の次は妊活、保活と相場は決まっているようですが、私は自分が親になるという気が全くありません。

忙しい主婦、ワーママ、キャリアウーマン、そんな言葉をメディアでよく聞きます。
私はどれでもないのです。何者にもなれませんでした。

人から見たら、旦那さんのお給料で生活して、自分でお小遣いを稼いでいるし、時間もあっていい身分と思うでしょう。自分でもそう思えたらいいのですが、隣の芝生は青いばかりです。

人生はどの道を選んでも後悔するようにできているそうです。
私も専門学校を卒業した後、諦めずにくらいついていたらと思います。そして仮にそれが叶っていたとしても「この人生でよかったのか」と後悔していたでしょう。
苦しまずに生きるには、いかに「自分が選ばなかった道」を忘れられるかがポイントなのかもしれません。
万事塞翁が馬。魔法の言葉です。

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