eスポーツ_ってご存知ですか

「eスポーツ」という言葉について

こんにちは「もーりー」です。
皆さん「eスポーツ」ってご存知ですか?

日本でもTVや若者との会話で 耳にするようになったと思います。
2018年にユーキャンの流行語大賞にもノミネートされており、聞いたことはあるかも知れませんね。

「eスポーツ」は単にゲームに熱中している一部の人達をとりあげているものでも単なる遊びでもありません。世界中で何億人もの人が熱狂する新たなシーンに発展しています。

「自分には無関係…」「どうせ遊びでしょ?」と思われている方もそんなことはないかもしれませんよ?
例えば将来、自分の子供が「eスポーツ関係の職業に就きたいんだけど?」と相談されたり、ゲーム遊びを注意したつもりが「遊びでやってるんじゃない、eスポーツとして強くなる為に真剣にやってるんだ!」と反論されるなんてこともあるかもしれません。

中学生のなりたい職業の2位にもランクインされています。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/10/news031.html

そんな「eスポーツ」について、このnoteで従来のゲームとの違い、ポイント等を私なりに記載したいと思いますので、誰かとeスポーツについてコミュニケーションを進める前の知識として是非ご一読下さい。

最初に注意点を一言。
色々書いておきながら無責任と言われるかもしれませんが、eスポーツで疑問や引っかかることがあれば、言葉や説明についてアレコレ言ったり、どうこう考えるよりも1番は自分で体験する。現場に入って見ること!と言っておきます。無料で取り組めるものもありますし、イベントもたくさん開かれています。
記事や本や聞いただけの話、1人だけのゲームプレイでは理解し得ないことが、eスポーツシーンにはたくさんあります。私でも知り切れない程なのです。興味や疑問を持たれた方は飛び込んでみてください。
もちろん、誰かと一緒にでもOK🙆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1.「eスポーツ」って知ってますか?

今回はこの「eスポーツ」という言葉についてです。

皆さんは
「eスポーツって知ってますか?」
と聞かれたときに何と答えますか?

「eスポーツ」について会話をする前に認知を確かめる為、この言葉から会話を始めることもあるのではないでしょうか?
逆にeスポーツ関係者間同士で初対面の会話の際は、このやり取りが無いまま会話が進むんじゃないでしょうか?**

「あのゲームで対戦するやつでしょ?」「私もやってるんですよ」
「所詮は若者の遊びでしょ?」「賞金が凄いゲーム大会でしょ?」
「TV番組やニュースで流れてるやつだよね?」「すごく若者中心に流行ってるんだよね?」「イベントとかやってますよね」…などなど

・・・皆さん色々と認識も違うし、答え方も分かれると思うんですよね?
そして認識(土台)が少しづつ違うままに会話ややり取りが進んでいくのです。
eスポーツシーンのアレコレについて知ったり、誰かと話をする前にこのややこしくて、曖昧になりがちな言葉について改めて知り、考えてみて欲しいです。私なりの考えを記載しますが、皆さんも良い説明があればご意見もお待ちしております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2.「eスポーツ」の定義

①直接的な意味
「eスポーツ」としての定義的な意味はネットで調べると下記のような説明が出てくるかと思います。

「エレクトロニック・スポーツ(英: electronic sports)通称 eスポーツは、コンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称である」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

少し言い換えて「対戦型のコンピュータゲームを競技として扱ったもの
と私はよく話してます。一般のスポーツも将棋や囲碁などの「マインドスポーツ」自動車やボートなどで競う「モータースポーツ」のように競技性のあるものを○○スポーツと呼ぶ風潮があります。eスポーツでは対戦ゲームについて知識や操作技術を対戦相手と一定ルールの下で勝敗を競い合うことから、スポーツの一種として定義されるようになりました。また、野球やサッカーのようなメジャースポーツと同じような興行性が海外を中心に生まれていることからもそう捉えられるようになりました。

②たくさんのジャンルがある
「対戦型のコンピュータゲーム」と言ってもたくさんのジャンルがあります。日本の家庭用ゲーム機やアーケードでお馴染みの「ストリートファイター」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」などの格闘ゲーム、「ウイニングイレブン」や「パワフルプロ野球」などのリアルスポーツをゲーム化したもの、海外を中心に爆発的にヒットしているMOBAシューティングゲーム、カードゲームのDCG…などなど数えきれない程あるのです。
更にジャンルの中でもタイトルごとに「ルール」「キャラクター」「世界観」「操作方法」「筐体」…など様々な観点が異なります。
この辺りが一般スポーツと違い、実際のイメージがつきにくいところです。(これらのジャンルについてはまた別途記載します。)

③表記について
表記ゆれの問題というものもありました。
「e-Sports」「E-Sports」「e-sports」「E-sports」「esports」「Esports」「eSports」「eスポーツ」「e-スポーツ」
色々な場所で表記が違うのを見かけますが、世界的な統一表記としては「esports」に統一されたようです。
引用元:https://fpsjp.net/archives/277589

「eスポーツ」の言葉の定義的な意味としては以上になります。

引用元のサイトや他のサイトを見ても色々とeスポーツについて書かれていると思いますが、鵜呑みにするのは危険です(私の記事もですが笑)。良く知りたいと思うのであれば記事を読んだ後に本当にそうなのか?と考えたり体験することです。以下にもう一歩踏み込んでこの記事で伝えたいこと、皆さんに考えてほしい内容を記載します。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

3.「eスポーツ」は「スポーツ」か?「遊び」か?

さて、「eスポーツ」という言葉「スポーツ」という言葉がついており、コレがかなり日本では混乱を招く部分です。ちょっと一緒に考えてみましょう。

①「eスポーツはスポーツか?」という面から考える
私はこの答えについて「スポーツじゃない」と言われる分にはそれで良いと思っています。言葉だけを取り上げて色々議論されることがあります。

「eスポーツ(esports)」という言葉は外国で生まれた言葉です。私もまだ幼少期の1990年頃と言われています。最近日本で耳にするようになったと思いますが、海外では長い歴史を持っています。
英語圏で「スポーツ(sports)」と言うのは「競技」という意味で使用されています。また「ゲーム(game)」は「試合」という意味で使われます。

この時点で日本では言葉の認知や意味合いが違ってそうですよね?
その為、日本人が「スポーツ」と呼んでいいのかを議論して答えを決めようとするのは無謀と思っています。

「スポーツ」と「ゲーム」の歴史も違います。
「スポーツは」日本では明治の終わり1972年に野球やサッカーなどを中心に伝来しました。この時日本では強い国を作る為に富国強兵のスローガンを掲げ徴兵令など体を鍛えて強くすることが浸透していました。スポーツもこの富国強兵と共に体を動かして競い合う文化として、運動ともスポーツともほぼ同義で扱われるようになったと考えられています。

一方eスポーツで扱われる「ゲーム」は日本では1990年代に家庭用のゲーム機を中心に「子供の遊び」として浸透してきたことが根強い文化となっています。
多くの方からすれば、この「eスポーツはスポーツか?」という疑問から考察に入り、下記のような「体を動かすもの=スポーツ≠遊び=ゲーム=eスポーツ」の結果イメージになってしまうのではないでしょうか。「遊び=ゲーム」この部分が強すぎるんですよね。この理解で終わってしまっては残念です。

画像1

②【eスポーツは遊びか?】という面から考える
もう一説のこの議論については「eスポーツ」は従来の「ゲーム遊び」の文化とは違うことをお伝えしたいです。「eスポーツはスポーツか?」に疑問を持つ人はこちらを参考に一度考えて頂ければと思います。

「ゲーム」には様々なプレイ方法があります。「娯楽」「競技(スポーツ)」「コミュニケーション」「バラエティ」「遊び」などなど。その中で「競技」としてプレイする方法を「eスポーツ」と呼んでいます。

「競技」としてプレイするゲーム「遊び」でプレイするゲームは、明確に違いがありますので、私としては「eスポーツは遊びか?」という問いについてはNoと言っておきます。

「遊び」でのプレイは家族や友達などと一緒になって「楽しむ」ことが目的になると思います。当然ゲームは楽しいですし、友達らと複数人で何時間でも楽しめます。世の中に沢山ある楽しむ方法やストレス発散方法の1つという位置づけにもなります。となると飽きたら対戦ゲームじゃなくても別のゲームで遊べば良いし、ゲーム以外のほかの遊びでも良いという位置づけのものになります。

「競技」としてのプレイは目的が違います。競技としての大会優勝🏆や好成績を残す、あの人に、あのチームに勝てるように、など「勝つ」ことを目的として、その為に目標や課題を設定し、自分自身での勉強や練習、努力、仲間と一緒に達成に向けて切磋琢磨したり、アドバイスなどフィードバックし合ったりします。 その過程があって大きな成果をあげたり、ドラマが生まれたり、プレイヤーとしての上達の達成感などの喜びややりがいが生まれるものなのです。

近い例?になるか分かりませんが野球やサッカーも学生時代の昼休みに友達とやってるのと部活でやってるのとでは違いますよね?

当然、プレイの実力の差も明らかです。
「遊び」で1000時間やっている人と「競技」として1000時間やってる人が対戦すれば90%以上?時間が増すほど高確率で「競技」として取り組んでる方が勝ちます。遊びのプレイと違いかなりの集中力を使う為、何時間もやり続けることや、単に楽しんでプレイする感覚でプレイし続けるのは困難です。楽しみ目的に「遊び」でプレイしようものなら一方的に負け続け、楽しめず精神的にゲームをプレイするのが嫌になるほどです。「負けた」時に課題を見つけたり、フィードバックを貰えたりと意味のある「負け」として受け止めてプレイできるのが「競技」としてのプレイだと思います。

このように「遊び」と「競技」でのプレイ方法については違いがあるのは明確です。同じゲームをするとしても上記のように「競技」としてプレイすることで「遊びのゲーム」ではなく「eスポーツ」と言えるのではないでしょうか。それは無理に「スポーツ」という分野に含めなくても良いと思いますが遊びのくくりと一緒にしないようにすることがポイントです。下記のイメージで認識頂ければ、eスポーツについて話す機会に遭遇した時、言葉に対しての対立を避けることができるのはないかと思います。

画像2

4.気になる世の中の「eスポーツ」の使われ方

先ほどまで「eスポーツ」と「遊びのゲーム」は違うと書きましたが、ゲームプレイヤーは多様化していますし、エンジョイ勢やガチ勢、ストリーマーなど様々です。プレイヤーにとって「eスポーツ」というのはただそう呼ばれるようになっただけで、そこを意識してゲームをプレイしている人ばかりではないです。また、その光景が一般の人から見た時に「この人はeスポーツとしてゲームに取り組んでいるな」というのも分かり難く、世の中ではグレーな認識になってしまいがちと思います。

「ゲームを沢山やってれば」「ゲームイベントをするのであれば」「対戦ゲームをやってれば」「ゲームに熱中していれば」…などなど
流行でスタイリッシュに聞こえるからと何でもかんでも「 eスポーツ」と呼んでしまうケースも見られます。いくつか例を記載します。

Ex1.eスポーツ部
「 eスポーツ」部が学校や職場で最近活動として認められ始めています。eスポーツ部を作る場合、活動目的として「公式大会で上位入賞する」「部員どうしでプレイ技術を高め合う」など競技要素の目的が必要になります。
部員を募集するときも「ゲームが好きな人」「ゲームに熱中している人」「ゲームで友達と楽しみたい人」歓迎~みたいにすると「楽しむこと」や「ゲーム交流」が目的の活動になりがちで、本来の「eスポーツ」として取り組みたい人と楽しみたい人とで温度差が出来てしまうでしょう。
部活が外から第三者に見られた時も「eスポーツはやっぱりただのゲーム遊びだ」という印象を受けてしまうと思います。ゲームを楽しむ目的で色々な人と活動したいなら無理にeスポーツ部にせずとも「ゲーム同好会(サークル)」でよいのです。

Ex.2 一般(非ゲーマー)向けのeスポーツ体験イベント
各地域でも色々なイベントが行われています。振り返ってこのままだとまずいなぁと感じるのは「eスポーツ体験」と題打って、新規勢を対象にゲームに触れてもらうイベントです。(私のイベントもしかり、悪気はないですが…)
一般の方に向けてゲームや関連機器を購入してもらおうと体験コーナーを設けて、プロゲーマーやゲームパブリッシャーが楽しさを伝えるなどのケースがあります。ゲームに触れてみよう、楽しくやってみようという目的で新規の方にゲームを触り楽しんだり、知って貰う。そしてゲームを購入して貰う。その後は・・・?

「遊びの延長(同等)で飽きて辞める」、「勝てずに負け続けて嫌になり辞める」「周りに一緒にプレイする人がおらず辞める」など単発的なもので本来長期的に取り組める「eスポーツ」に繋がらない可能性も高いのではないでしょうか?特にeスポーツのタイトルゲームは初心者が競技として1人で取り組むのは困難なものが多いです。購入する側も注意が必要です。

体験イベントをやるなら楽しさだけでなく、eスポーツの競技としての難しさ、やりがい、仲間と一緒に目的に向かって切磋琢磨するなどの魅力を伝えたり、感じてもらうことが必要と思います。また、コミュニティなど、一緒に教え合ったり、練習したり、継続的に取り組める場所や入口を案内し「eスポーツ」としてプレイしてもらえる環境を提供できる必要があると思います。その為には、地域のeスポーツコミュニティと一緒になってイベントを行うなども必要ではないでしょうか。 

5.おわりに

今後テレビや雑誌、団体、人など、様々な場所で「eスポーツ」という言葉が使われ、皆さんも遭遇すると思います。eスポーツ大会の賞金額の大きさや、活躍するプロゲーマーの魅力や凄さ、ゲームの楽しさだけでなく、「eスポーツ」と伝えるならば「競技」としての厳しさや、取り組んでいる選手のやりがいや喜び、苦労などeスポーツならではの魅力が伝わるようになれば良いなぁと思います。

長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。皆さんも「eスポーツ」という言葉と出会ったときにゲームがどのように伝えられているのか?扱われているのか?など振り返って考えてみてはどうでしょうか?また、皆さんの「eスポーツ」の言葉のもやもや等、あればお聞かせください。
それではまた次回~(結構記事書くのも大変だな…)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?