寺山修司著 不思議図書館 角川文庫刊
フィジカル的にも完全に疲れ切っていた時、やはりウイルスにも侵されダウンはしたが、不思議なものでメンタル的には完全に動いていた(だがしかし、このnote には移行出来なかった)。自己の内部機構は完全停止状態までには至らなかった。私は病床で、青森県三沢市で入手した文庫本を読んでいた。不思議図書館司書の選書を読み、幻想的で蠱惑的な世界へと高熱の最中に読み進めてみた。不思議図書館の中へとダイブしてみると、ちらほらあのビアズリーのタッチを見つけた。すると変態的な共感ではあるのだが、自分のメンタルが良くなっていく気がした。
更に読み進んだ。人間の感情が「joker」みたいに発現されていた。パーソナルな生々しい感情だ。
それを観たがると。
自分は他席に座り、しかし生々しい感情は観たいと。
死にたくはないが、他人の死は知りたいと。
激昂はしないが、檄してる人間を笑おうと。
そんな社会性でしょ?
1888年、英国ロンドンの「白い祝福」に、切り裂きジャックと呼ばれる殺人鬼が出現した。彼は8月31日から11月8日にかけて、5人の娼婦を殺したが、凶器はいずれもナイフであった。
「自警団のラスクさんよ。おんなから取った腎臓の半分をおくる。これはあんたのためにとっといたもので、あとの残りは揚げて食べちゃったがすごくうまかった。もうちょっと待てば、そいつを取り出した血まみれのナイフを送ってやるよ。」
Dr.ハンニバルレクター、攻殻機動隊の笑い男。
司書って職業は思想的に自由でいいなぁと思った。
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