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取り急ぎ伝えるとするならば施設にばあさん何人預けてる計算なんだよって量の持ち込みはやめようってハナシ

タイトル通りの話題なんですけど、段々タイトルで大体の内容を伝えようとし過ぎて色気の無いラノベのタイトルのようになって来てるんですけど、話を続けてもいいでしょうか。

そもそも今回私がタイトルでも取り急ぎという言葉を使う程には取り急いで書いているこの記事の発端というのが、母ちゃんから「施設に入所しているばあちゃんに着替えなどを持って行きたいがどんなものがいいだろうか?」という質問を受けたからでありまして。母ちゃんには個別に答えつつも、言われてみれば確かに家族さんってどんなものを持って行くのがいいのか、それもどれくらい必要か分からないかもしれないなと思ったのでね。
今家族さんが施設に入所している方にも、もしかしたら今後そうなるかもしれない気がする方にも、いつかの入所などの時に参考にしてもらったり役に立てて頂ければと思いざっとまとめてみました。あまり難しく考え過ぎず、夕飯前の買い物メモが如く軽いノリで眺めていってください。

では、いってみよう。

①シャツやズボン下等の下着類
夏用冬用共に洗い替え含めて4枚ずつくらいあれば充分足りる。正味な話、下着というものは汚染具合でまた少し事情が変わってくるんですけどもそれでもまぁシーズンごとに4枚もあれば足ります。うちのばあちゃんもそうだし、利用者の皆さんにも多いんですけど、なんか下着の枚数を競い合って陣地を奪い合う戦いでも繰り広げてきた過去がありますか?ってくらいとんでもない量の下着を持っている方が多くてですね。あればあるほど安心するのは分かるんですけど、施設的には状況や状態によって多少前後することがあっても各4枚。4枚はキリが悪くて気になる場合は5枚でもいいけど、それくらいで足ります。

②靴下
枚数は下着と同様。で、冷え性の方などもいるのでここも様々なんですけども、ゴムがきつすぎないものが好ましいです。浮腫んだ足に鬼のように食い込んで「直前まで誰かに縛られてたりとかした?」という有様になりがち。高齢の方のマストアイテムのズボン下というものも足首にゴムが入っているものは同様に呪いの装備か何かかな?という異様な食い込みを見せるので、出来れば裾にゴムが入ってないものを選んで頂けると有り難い。なんたってね、汚染時脱いでもらうのが一苦労なんですよ。食い込んじゃってるもんだから。脱ぐも苦労、履くも苦労、履いたら呪いの締め付けってなもんでね。
ただ、冷え性の皆さん曰くゴムが入ってないと風が入ってきて寒いらしい。ままならねえな、人生。
これは蛇足なんですけれども靴下の亜種の靴下カバー、特に滑り止めなどがついてない手編みの毛糸系、スケートリンクのように滑ります。転びます。お願いしますから滑走しないでください。限りある骨を大切に…。

③服
まず何よりお伝えしたいのが、サイズぴったりの服ではなく多少大きめでゆとりのあるものを選んでください。そして施設で生活していくうちにサイズというものは変化しますから、服を買う前に施設側に電話で確認してからの方が買い直しなどに繋がらずスムーズに済みます。思ったより痩せてた、逆に思ったより肥えてた、普通にあります。人間だもの。
サイズの変化の他に、可動域が狭くなるというのもあります。腕が上がらない、肩が上がらない、立ち上がり時に足が上がらない、膝が伸びないなどの関節の範囲の部分です。麻痺なども入ってくると更になんですけども、やはりぴったりとしたものよりゆとりあるサイズで。それも伸びる生地だと現場としては有り難い。更衣の度痛みがあるとお互いに切ないのでね。
ズボンもこう、自立している方であれば問題ないのですが、トイレ誘導やパット交換の段階に入っている場合はウエストゴムのズボンやジャージが望ましいです。ボタンとかね、ベルトとかね、そんなことしてる場合じゃあないのね。出たいと思った時にはもう出したいのね、切羽詰まってんのね。遊びじゃあねえんだよ、時は一刻を争ってんだよ、今まさに火花散ってんだよってなもんでね。
皆さんだって今すぐにトイレに行きたい!という状態の時にがっちがちのベルトにぴっちぴちのズボンやレギンスやタイツ履いてたら軽く絶望するでしょ。STOP、不要な絶望。快適なトイレライフを提案致します。

あと、母ちゃんに言ったのは自分で出来ているうちはいいんだけど、ボタンの多いシャツやブラウスの類もある程度介護度が上がってきたら避けた方が無難と思われます。決してオシャレをするなというわけでなく、指先の動きも鈍くなっていくので難しくなってしまうんですよね。頭から被れるゆったりとしたセーターとか、Tシャツとか、スウエットとか、今の時代いくらでもオシャレなものがあるのでそちらにシフトしていったほうが最後まで本人も着やすいのかなって。介助が必要になってからもwin-winなんじゃないのって。そう伝えて次に面会に行った時、うちのばあちゃんはトムとジェリーのトレーナーを着てました。勝ち取っていけ、おしゃれ番長の座。

④パットやオムツ、リハビリパンツ
お手数掛けますが、これもまた最初はサイズの確認を施設にお願いします。ぴったりサイズは横漏れします。何事にもゆとりをもった方がね、間違いないから。それに幾ら自分の家族とはいえパンツのサイズまでわかってますかって言ったら正直自信ないところありませんか。まぁ正味背も小さいしSサイズでいけるんと違うか?ってノリの人が全然Lサイズだったりするし、こればかりは分かりません。
まだね、大きいものをどうにかすることはまぁ工夫の仕様でどうにかなるんです。しかし小さいものはね、どうやっても小さい。小は大を兼ねず一生小さい。どうやっても入らん。努力と工夫をどれだけかき集めてもMサイズはLLサイズにならん。本当にお手数掛けますが、家族さん側で準備する場合は施設にサイズの確認をお願いします。

⑤おやつ
糖尿病、食事制限、水分制限、塩分制限があるかどうか確認してください。案外家族とか身内でも一緒に通院していなければ知らなかったりするものじゃないですか。正直、私だって親戚のじいちゃんの持病とか知らないし。そんなに難しい話ではなく、施設の職員や看護師に確認してもらえれば食事の時に1品減らして追加だとか、なんかそういう対応も出来る場合があるのでね。何も知らないで部屋行ったら糖尿と食事制限ありの人がモンブランもりもり食べてて腰抜かすかと思った経験がありますのでね。

制限や持病以外の話をするならば、量ですね。量は本当に、なんかね、紙パンツだのパットだの必ず毎日使うものは気持ちより多めに持ってきたほうがいんですがおやつはその逆です。思ったより少なめでいいです。というのも、そこまで量を召し上がりません。そして多いのが「友達にあげたいから持ってきて」というそれなんですけど、飴は喉詰まりになったり、お菓子全般が上記制限のある人に渡ってしまうのがまずかったりしますので、おやつは基本本人だけのものという認識を持っていただければ大変有り難く思います。
そして本当にこれは言わんでも分かってもらいたいもんだけど分からんのやろうなってことなのですが、大福や餅などの持ち込みはおやめください。家では食べてたから大丈夫とかそういう問題ではなく、高齢になると日々嚥下の力が落ちていくし咀嚼も難しくなるのですぐ詰まります。マンボウよりすぐ絶命します。おやつじゃなくて引導を渡す結果になるのはお互い避けたい事態と思いますので、何卒お願いします。

⑥生花
枯れます。

以上になります。他にも思い出したり、なんかあればまた書きます。ほな、またね。


お陰様で晩御飯のおかずが一品増えたり、やりきれない夜にハーゲンダッツを買って食べることが出来ます