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転職物語④ ㋺転職サイトに登録したり転職コンサルタントみたいな人に話を聞きに言ったりする

㋑に述べたような気持ちを日々抱いていると、不思議と「でも、我慢しなきゃ…」と思う人と「転職について調べてみよう」と思う人の二つに分かれる。

大概、前者は非常にまともな社会人であり、組織の歯車となっていくものの順調に社会に溶け込んでいく人でもある。

ポジティブな感情であれネガティブな感情であれ、それらの感情が強いほど人は実際に動く。つまり、「絶対に起業するぞ!」と思っている人とか、「ストレスで死ぬ、やばい、寝れない、身体重い、鬱だ」と思っている人は、「いつか起業できたらいいなあ~ンフフ」とか「仕事マジつらすぎ~明日ディズニー行こ…」みたいな人より実際に動けるもの、ということだ。実際、二卒レベルであれば理屈は二の次になることが多いように思う。

先述したおっさんの言う「先を見た転職」をするためには当然意志を持たねばならないわけで、これがまあとんでもなく強いものを持たねば、簡単にひとは挫ける。人間とは本当に脆弱である。「先を見た転職」をする上ではまずこの「意志の確立」が大きな壁になる。

補足的に述べるが、実は寧ろネガティブな気持ちの方が人間を動かしやすいもので、現状からの逃避をするためのエネルギーはとてつもなく大きい。

この段階では我慢せずに実際に動いたケースを考えてみる。転職サイトへの登録はわりあい簡単にノリでも出来るのだが、転職コンサルみたいな人に話を聞きに行くというのは少し壁が高い。

日程の調整とかも必要だし、質問事項とかも考えていかねば正直面談の時間は極めて不毛なものに終わる。あっちも仕事でやっているので軽い気持ちで「転職って何すればええのん?」みたいな話をしながら少しずつ自分なりに深堀りするのも吉かもしれない。

とりあえず、基本的にこのフェーズに於いてやるべきは「情報を集める」ということであり、自分が転職に際して分からないことはとにかくここで明らかにする意識で臨むことを私は勧めたい。「一般的にどのくらいの期間が転職ではかかるのか」「今の仕事から希望する仕事に行けるものなのか」「足元、転職市場はどうなっているのか」と色々と不安なことがあろう。そういうことを解決するのが転職コンサルタントの仕事であるから、臆することなく聞いて自分の不安な点、不明な点を解決して、転職のありようを知るという事が重要である。

この時、転職のコンサルタントはいろんなことを言ってくる。「早めにやった方がイイ」とか「この求人どうですか!」と言ってくるが、まあ彼ら/彼女らも一応商売でやっているから、当然早めに求人を埋めたいのは当然のこと、巧言令色それはまあウマいことを言って転職に舵を切らせようとして来る。

しかし、そこで慌ててはいけない。自分のペースでゆっくり、確実に転職活動は進めていくべきで、曖昧な気持ちのまま、曖昧な意志のまま転職活動をすることは、向こう長い目で見るといい事とは思えない。

はっきりと自分の気持ちが出来上がったところで、初めて次の段階へ至るべきだ。寧ろ「転職コンサルタントは自分が利用してやる」くらいの強い気持ち・図々しさを持っていい。「あんたらはそれを仕事として金を貰っているのだから、こちらも散々あんたらを利用させていただきます」というくらいでちょうどいい。

場合によっては利用するに値しないショボいコンサルタントもいるので、こればかりはご縁と呼ぶべきか、運の世界であるからご容赦されたい。まあいいコンサルに当たって運を使い果たすより、自分の就職先に運を残しておく方がいいのかもしれないが―。(つづく)

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