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【独白】「僕たち、いつからこうも変わってしまったんだろう。

何も考えず時の流れるまま身を任せていただけのあの頃は、雪が降れば色めき立ち、少しでも積もれば大はしゃぎ。学校が早く終わった時には寒さも忘れて遊び呆けていたのにね。

それこそ、朝起きて凍てつくような寒さを感じながら雨戸を開けた時、目が眩むほどの白を網膜に叩きつけられたあの高揚といったら! 鮮明に覚えているさ。降り積もった雪の一粒一粒を描きあらわせるくらいには。

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眠れない夜に

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