『ラストマイル』2回目以降で気づいたところ ※9/23追記
やっと『ラストマイル』2回目を観に行けました。まだまだたくさん人が観に来てて嬉しいです。
今後は気づいたことがある度にここに書き記していきます。
よろしければ1回目の後の感想もどうぞ。長いですが。
※以下、本編ネタバレあり
色分け
正社員はホワイトパス
非正規はブルーパス
ゲストはオレンジの紐で名称は特になし（たしか）
これはおそらく職種によって分けられる“ホワイトカラー” “ブルーカラー”からきていて、結構直接的な表現。
分かりやすくするためなんだろうけど、これを社内で堂々と、大企業がやっているというのは結構グロテスク。
ちなみに、そこまで考えての配色かはわからないけど、オレンジカラーで調べてみると、以下のようなものが。
オレンジカラーは、ホワイトカラーやブルーカラーに属さない働き方を指す場合と、具体的な職種を指すケースの2パターンに意味が分かれます。
働き方を指す場合：趣味を仕事にするという意味
職種を指す場合：携帯ショップや家電量販店などの販売店員
オレンジカラーとは「仕事が趣味」ではなく、「趣味が仕事」と言った働き方のことを指す言葉です。そのためこれまでの○○カラーとは違い、特定の職種などについている人達を指す言葉ではありません。
また、オレンジカラーには営業や販売などの接客業の仕事を指した言い方もあります。
どちらもある企業がプロモーションのために定義付けた言葉となります。
ホワイトカラーとは？意味や該当する職種を解説 | Indeed (インディード)
ブルーカラーとは？職種、特徴を解説！ほかのカラーも併せて紹介 | Indeed (インディード)
入社時期・役職
梨本孔
2021年中途入社。チームマネージャー。
まだ2年目だが関東センターの正社員の中では1番歴が長い。
ところで彼の名前の由来が知りたい。オフィシャルbookに書いてあるだろうか（9月頭現在、未だ手に入れられず）。
山崎が飛び降りたあの場所は初めて見た時から「穴みたいだなあ」と思っていたので、“孔”の名前を持つ彼はそこと関係があるのかないのか。多分ないんだろうけども。
五十嵐道元
2012年中途入社。5年前の時点でおそらく山崎より役職は上。センター長かも。
※9/23追記
山崎の人事データベースに（五十嵐道元センター長）の文字があったので、ほぼ確定かと。名前が書かれていたのは山崎の話を誰から聞いたのか、情報元をメモしたってことかな。
物語終盤でエレナが「（五十嵐が）ここに来るって」と言っていたのは、今回の160億円の損害による降格ってとこかな。羊急便の社長たちを現場に引きずり出したのとはまた訳が違う気がする。
ロッカーを探していたのは、エレナのいう“爆弾”の話をサラから聞いたか、今回の事件を通して何かに気づいたからか。山崎のロッカーは見つけられたんだろうか。でもラストで梨本がまだあの書き残しを見ていたってことは捨てられていないってことで、五十嵐が見つけられなかったのか、見つけた上でそのままにしているのかが気になる。
後者の場合、彼は頭の回転が早そうだからあのメモの意味にもすぐ気づきそう。それゆえの、あの最後の下を覗き込む構図だったのかも。
山崎佑
2009年新卒。5年前の時点での役職は不明。チームマネージャーかも、と考えていたが「止めます、止めないと」と言ってた女性がチームマネージャーの可能性が高そう。あとエレナがデータベースを見てた時、端の社内評価欄で“休みが多い”って書いてあったので、休みがちな人にチームマネージャーが務まるとは思えないというのも根拠の1つ。
ただし何年前から山崎があの状態だったのかはわからないので、もしかしたら1度はチームマネージャーになったけど休みが増えていって降格した可能性もあるかも。いずれにしても五十嵐よりは下の役職で、中途入社の彼に抜かれていたっぽい。
※9/9追記
最初に刈谷さんと毛利さんが関東センター来た時に「梨本さんと同じ役職」って言ってましたね。ってことはロッカー引き継ぎシーンの女性は山崎のあとにエリアマネージャーになったか、エリアマネージャーの次に偉い人で、山崎の次のエリアマネージャーが来るまで臨時でエリアマネージャーをしていた人ってことかな？
舟渡エレナ
よくよく考えなくてもパジャマインしてるの可愛くない？？？？？ お腹暖かい方が落ち着くタイプかな。多分眠り浅いんだろうから、せめてもの対策かも。
※9/23追記
ファッションカテゴリーの弱い自社サイトで買った適当なスウェットをインしててもなんとなく似合っている満島ひかりさん、強い。
五十嵐との電話中、「日本を代表して」じゃなく「ジャパンを代表して」と言っていたのもアメリカ帰りの伏線？
梨本にデリファスの中で何が欲しいか聞かれて「全部」と答えていた彼女が、最後には「自分に白い手帳を買うことにした」と本当に欲しいもの・必要なものを見つけられていた。
作中何度も出てくる「What do you want?」という言葉が彼女の中をすり抜けていったようで嬉しい。
休職前に医者と薬を頼っていたくらいだから、おそらく関東センターに来た段階でも熟睡はできていなかったはず。それ以来睡眠へのこだわりは亡くなっていそう（元々なかった可能性もあるけど）。爆破騒ぎがあって帰り暇がなかったとはいえ睡眠にこだわる人なら少なくともテントでは寝なさそう。
もしくは、本当に3日前に関東センター行きを命じられたのだとしたら家が見つかっていなかった可能性も。ウィークリーとかマンスリーもそう簡単には見つからなさそう。見つかったとして引っ越しの手続きとか面倒だろうし、生活が落ち着いたらでいいか、と思ってても不思議じゃない。
そんな彼女が最後、パトカーの中とは言え熟睡しているのが嬉しい。
「死んだ人はかわいそうだけど、知らない人だし」
知ってる人だったね。名前も覚えてなかったけど。その名前も覚えていなかった人が起こした騒ぎだったわけだけど。
連続爆破事件は解決したし最後熟睡できてたのは嬉しいけど、しばらく筧まりかが夢に出てきそう。
※9/9追記
山崎の恋人で爆弾事件の犯人だと梨本に問い詰められるシーンの「私がどんな思いで…！」のあと、音声ガイドで泣きそうな表情から戻った時に《強気な表情に戻る》の説明。
序盤で《たくさんの指輪》と《赤いコート》の指摘がわざわざあったので、外見だけでなく表情も自分を守るための道具として使っていたってことかな。
※9/23追記
「関東行けって言われたの3日前」は事実っぽいので、会社にテントで寝泊まりしてたのは単純に家探す暇なんて無かったからなんだろうな。
筧まりか
動きを整理
5年前
・恋人 山崎佑が飛び降り自殺を図る。10日間ほどは意識があった（作中、五十嵐の発言より）が、その後意識不明となり2023年でも植物状態のまま。
・山崎の父親に、デリファスを訴えるべきだと言うも断られる。
4年前
・単身渡米。エレナと接触し、デリファス関東センターを訴えられないか相談。
2年前
・デリファス関東センターで土日だけ働き始める。
2年前から2023年にかけて？
・デリファス本社に爆破予告のメールを送るも反応なし。（複数回か1度だけかは不明）
2023年
・偽CMを“DAILY FAUST”の名前で広告製作会社に発注。自分が担当になってエア打ち合わせを行い、偽CMを製作、納品。SNSで公開する。
→電車内で流れていた広告は偽CMだったような……だとすると、デリファスを名乗って鉄道会社に偽CMを納品？
・11/13～14（ブラックフライデーの10日ほど前から対象商品が見られるため（作中、梨本の発言より））からデリファスのブラックフライデー対象商品をチェック。デリフォンを含めた12個の商品を選び、発注。
・届いた荷物に爆弾をセットした後、自分が出品者になりデリファスに納品（システム名忘れた）。土日に出勤した際、デリファス出品ではない、外部（または個人）が出品した商品とわかるよう貼られたシールを剥がしてデリファス出品のものと入れ替える。
・11/23の夜、デリフォンを受け取った後に自殺。
最初の爆発
・死んだのは11/23（ブラックフライデー前日＝プレ日）
・デリフォンの日本発売も11/23
・事前に予約しておいて、発売当日に受け取る。「調子が悪いから爆発しなかったらごめんね」と言われていたものを使って自殺。身元をできるだけわからなくするためか、先にガスコンロを用いて火をつけてからスイッチを入れている。
→これによりデリフォンが爆発したように見せかけた。
結婚のための口座 ※9/9追記
夏代さんが言ってたこの口座にいくら入ってたかはわからないけど、もしかしなくても爆破事件のために必要なもの、ここのお金で使ったんじゃないかなって……
結婚式の平均費用は327万円
（参考：ゼクシィ）
400万円弱貯金があったとして、
春日への支払いが240万円
広告が96万円
上記以外にも
爆発させる荷物12個+デリフォン1個
サトナカコウジの戸籍代
サトナカコウジ名義で借りていた部屋の賃料
等々にかかったお金を考えると貯金全額使い切ってそう。幸せになるためのお金だったのに……
爆弾製作者の男性（カスガ）
筧まりかから爆弾を何のために使うのかまで聞いていたのかはわからないが、会ったことはないのに「良い子だったんだー」と言ったり「ハッピーじゃん」の時に泣いていたので、ぼんやりとは聞いていたのかもしれない。ただ「逃げ切ってほしいなー」とも言っていたので彼女が自殺したことは知らないのかも。
※9/9追記
「ハッピーちゃん」だった！ アカウント“ハッピーフライデー”のハッピーちゃんか。
泣いてるのはあってて音声ガイドでも指摘されてました。
罪とわかっていても爆弾作って売って、それで手に入れたお金でしたことが“借金返済”と“母ちゃんの葬式”。借金の額がどれほどかはわからないけど、そこまでしなくちゃ母親の葬式すらできない事実が辛い。
佐野親子 ※9/9追記
羊急便の集配センターで荷物が爆発した時、息子が「犬岡さん悪くないと思う」って言ってて涙なみだ……
犬岡さんの胸ぐら掴んで怒った父親も息子にそう言われたあと、はっとしたように「あんたも無事でよかった…」って言ってて、親子の優しさが見えた。
3日前配達した荷物
息子は「3日前のなんて覚えてませんよ」って言ってたけど、父親が「ほら、ちっちゃい娘がいる家」ってすぐ答えてて、仕事にプライドを持って、お客様も荷物も大切にして運んできた父親だから答えられたことだなぁ…！
爆発物
息子が松本家で荷物をキャッチしたあと窓際に行ったのになんですぐ離れたんだろう、と思っていたら音声ガイドで《窓が開かない》の解説がありました。
考えれば当然といえばそうなんですが、人間焦ってると普段できることも出来ないし、命の危機が迫っているあの状況では尚のこと無理ですよね。
そんな中で洗濯機に入れて洗面所のドアまで閉めた息子すごいよ……！！！
陣馬さん ※9/9追記
やっぱり勝俣くんのこと「カツ！」って呼んでた！！ 可愛いあだ名！！！
主題歌 ※9/9追記
例えばあなたがずっと壊れていても
二度と戻りはしなくても
構わないから 僕のそばで生きていてよ
どこかで失くしたものを探しにいこう
どこにもなくても
どこにもなかったねと 笑う二人はがらくた
最初、“あなたがずっと壊れていても”の歌詞がどういう意味なのか考えていて、しっくりくるのが全然なかったんですよ。
山崎とまりかのことを言い表しているなら心身ともに限界が来た山崎のことなんだろうけど、そんな限定的な表現するかなぁ…と。
そんな時、すとん、と来るをSNSで見かけました。
重症でも軽傷でも、1度精神的に調子を崩すとどこかが壊れている感覚がずっとあって、そこはもう一生治らないのかもと思う時がある。
機械でいうと、壊れる前に気づいて補強はしたけど、部品の替えはきかないし、様子見ながらおそるおそる使うしかない。無理もさせられないし、環境が悪いと調子が悪くなるし、また壊れるかもしれないという予感だけが残り続ける。
そんな中で“構わないから 僕のそばで生きていてよ”って言葉は、生きてていいんだって思わせてくれるし、居場所が確保されているのも嬉しい。
壊れている状態で誰かといるのは甘えでダメなこと、ではない！
ああ、これだ、と思いました。
辛い思いをしたことのある全ての人に寄り添う曲だと思います。
（思い出しつつ書いたので少し違うかも。可能性はかなり低いと思いますが、もし呟いたご本人が見てらっしゃっいましたら、勝手にごめんなさい……）
口角※9/23追記
飛び降りる前の山崎も、エレナと最後に交わした「もし、」の話をしているときの筧まりかも、わずかに口角が上がっているように見えました。
おそらく山崎は、これで楽になれるかも、という気持ちがあった。飛び降りてベルトコンベアが止まれば、というささやかな幸福を期待しての笑み。
対して筧まりかはデリファスに、世間に対して諦めた笑みだったように見えた。
いずれにしてもどちらも、追い詰められた結果の笑みなんだろうな。
爆発した工場※9/23追記
4件目か5件目の爆発が起きたあの工場が製薬工場だったことに何度目かで気づきました。ニュースでも言ってましたね。
だから話が進むにつれて高齢者施設や薬局で薬が足りなくなっていたわけですね。もしかしたら多少在庫は会ったのかもしれないけどそれも遅延で届かない。二重三重に苦しい……
デリファスにとっては直接的ではないのかもしれないけど、爆弾以外でも多くの人の命を危険にさらしていたわけだ。
週刊ジャーナル※9/23追記
アンナチュラルでも出てきた週刊ジャーナルの名前が一瞬で素が出てましたね！！ 警察の記者会見の時に質問した女性記者が週刊ジャーナルを名乗ってました。テレビ中継内の音でメインではない台詞だったものの、細かなところまで世界が繋がっていて、シリーズのファンとしては大興奮です…！
梨本孔※9/23追記
エレナが着替える為に頭からカーテンみたいなの被った時、最初それが何かわかっていなかった彼が「あそういう……」って小声で後ろ向くの、可愛いですね。
勝手なイメージですが工業高校とか高専とか、男子学生率の高い学校に通っていそう。
エレナに「人事データベース、検索して差し上げて」と言われたとき、やや間があってから動いたのはエレナのその言葉に違和感があったからか？
頑なに関東センターには問題がないと言ったり、1ダースの爆弾があるかもしれないとわかってもすぐに警察に言おうとせず、アレコレ聞かれることを嫌がり、アメリカ本社に騒動のことを知られることもあれだけ嫌がっていたエレナが突然、警察へ協力する姿勢を自ら見せたのはたしかに変。
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