希望のような 呪いのような『キリエのうた』
『キリエのうた』を観た。小説も出ているが そちらはまだ読んでいないので、今回は映画の感想を書いていく。
岩井俊二監督作品は『リップヴァンウィンクルの花嫁』と『ラストレター』を観たことがある。家族からは『花とアリス』を勧められているが、まだ観れていない。
『キリエのうた』は、濃密な13年間の物語だ。
※以下、作品のネタバレを含む。
全体的な感想
救いの無い物語、というのが真っ先に浮かんだ感想だ。
主要人物たちは皆、歌詞にもあるように、希望も明るい未来もない日々を歩いて