耐力壁の配筋【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は耐力壁の配筋について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
3階の耐力壁の厚さを200mmとしたので、鉄筋は複配筋とした。
正解は・・・ 〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
耐力壁の配筋
耐力壁(鉄筋コンクリート造)とは、地震力に抵抗する壁のことだね。
構造図をみると壁符号に「EW」と付いている壁が耐力壁だ。
壁の配筋には複配筋と単配筋がある。
複配筋はダブル配筋と言うことも多いよ。
壁の厚みの中に縦筋と横筋が2組づつ入っているんだ。
単配筋はシングル配筋といって、壁の厚みに縦筋と横筋が1本づつ所定のピッチごとに入っているよ!
当然、複配筋の方が沢山鉄筋を入れているため壁の耐力は向上するんだ。
だからと言って、全ての壁を複配筋にしていいわけでは無いけどね。
これは壁厚が薄いと複配筋にしたときに「鉄筋のあき、鉄筋のかぶり、施工性」に問題があるからだ。
目安としては壁厚180以上は、何も考えなくてもダブル配筋にすることが多いよ。
一方、壁が薄い場合は単配筋にする。
前述したように複配筋にすると鉄筋が配置できないからだね。
とはいえ、壁厚が200mmもあるのに単配筋にすると「鉄筋のかぶりが過大」になるんだ。
かぶり部分は鉄筋が無いので、かぶりが大きすぎるということは「無筋コンクリートの部分が厚い」ということだね。
無筋コンクリートは引張力に抵抗できない。
だから、コンクリートのひび割れなどの恐れがある。
かりに、耐力的に「鉄筋が必要なくても!」、壁厚が200mmもあるならダブル配筋にするのが普通だということだ。
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
耐力壁(鉄筋コンクリート造)とは、地震力に抵抗する壁のこと
壁厚180以上は、何も考えなくてもダブル配筋にすることが多い
壁厚が200mmもあるのに単配筋にすると「鉄筋のかぶりが過大」になる
コンクリートのひび割れなどの恐れがある
耐力的に「鉄筋が必要なくても!」、壁厚が200mmもあるならダブル配筋にするのが普通
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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