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社会を変える「ふとしたきっかけ」を作りたい

 みなさん、お久しぶりです!
ねこ沢です🐱
先日、私は初めて福祉法人の事業所を見学してきました。 
その事業所とは...以前ご紹介したNPO法人み・らいず2です! 
今回の投稿では、そちらで伺ったことや感じたことなどをお話ししたいと思います!
み・らいず2関連事業の詳細情報は、一つ前のnoteまたは就活チームのインスタに掲載されているので、そちらをチェックしてみてくださいね。

もくじ
 み・らいず2見学会概要 
ふとしたきっかけが社会を変える〜み・らいずワークスにて〜 
ねこ沢'sコメント

み・らいず2見学会概要

 二日間開催のみ・らいず2見学会のうち、私は8月5日の方に参加してきました。 
行程は以下になります🐈
み・らいずワークス梅田校      
↓ 
久遠チョコレート北新地店      
↓ 
み・らいずワークスなんば校      

み・らいずパーク

 実際に見学会に参加する前の段階では、私たち生活チームは、見学会の内容を発信することを通じて 「大学生が漠然と抱いている福祉や介護に関する疑問・イメージについて、実際のところをインタビューして正確でリアルな情報を発信する」ことを目標としていました。
実際働いている人には聞く機会がない&聞きにくい質問を私たちインターン生が代わりに伺って記事にすることで、福祉業界に自分が関わりたいか、働いていけそうかなどを漠然とした先入観を取り除いた状態で読者が考えてくれたらいいなと思っていたためです。 
そういった内容の記事にするつもりだったのですが、実際に各事業所を訪問してみて書きたいと 思ったのは全然違うことでした。 
そのため今回の記事は私が見学会で感じたままの気持ちを綴りたいと思います。

ふとしたきっかけが社会を変える〜み・らいずワークスにて〜

 み・らいずワークスとは...📝
働くための準備を必要としている人や適職を見つけたい人のための就職予備校です。

 利用者さんの例
 ・高校・短大・専門学校、大学などを卒業予定で、これから社会に出ようという若者
 ・働きたいけど続かない、働くことに悩みを抱えている若者
 ・発達障がい、知的障がい、精神障がいなど...障がいをお持ちの方 
・自分に合った仕事を見つけて就職したい方
(み・らいずワークス公式サイトより)

  梅田に2校、難波に1校あり、今回はそれぞれ1校ずつ訪問させていただくことができました! 

主な見学内容
梅田校:校舎見学、職員さんへのインタビュー 
なんば校:オープンキャンパス見学、職員さんへのインタビュー

 ありがたいことにどちらの校舎でも、職員さんにインタビューさせていただく機会がありました。 
特に印象に残った質問は「福祉系の仕事についたきっかけは?」という質問です。 
何気なく福祉ボランティアを始めたことだったり、学生時代の友人に誘われてだったりと、当たり前のようですが、人それぞれの経緯がありました。 
また、別の分野の仕事をする中で解決したい課題が見つかって、アプローチを模索していった先にみ・らいず2での仕事があったというお話も伺いました。

 私は、今回のインタビューとこれまでの活動を通じて、もっとたくさんの人に福祉に関心を持ってもらう ために、「ふとしたきっかけ」をどんどん作っていきたいと感じました。
同期の3人からも「インターンを始めて、身の回りのさまざまなものが福祉につながっていること に気づけるようになった。」という意見が出ていました。 私たちの周りには社会課題(=福祉課題)に繋がっている物事がたくさんあります。 
それにもかかわらず、センサーが育まれていないと、他者の抱える課題や生きづらさだけでなく、 自分の苦しみが実は福祉課題につながっていたなんてことにも気づけないことがあります。 
活動を始める前の私達がそうです。
例えば私自身はインターン活動を続ける中で、子供の頃、児童福祉支援に繋がるべき状況にあったのだと気づくことがありました。 
その当時の私は、学校で配られる「こころの相談」電話のプリントと自分の置かれた窮状とをうま く結びつけられず、福祉支援にアクセスできなかったのです。
 しかし逆に、たくさんの社会課題の一つに一度でもしっかりと目を向ける機会があると次第に福祉が自分ごとになり、そのほかの課題に目が向けられるようになるのだと思います。 
そんなふうにしてお話を伺った職員さん方も、それぞれの道筋で福祉課題に目を向ける機会に 出会って、福祉の現場で働くようになったのかなと思います。 
もちろん福祉に直接関連しない職業や、友人関係などのプライベートな場面でもそうした視点が重要です。 
誰かの困りごとと社会との関係に多くの人が敏感になれば、今よりもきっと過ごしやすい社会になるでしょう。 
だからこそ、私は「ふとしたきっかけ」をたくさん生み出して、社会全体の福祉課題に気づくセン サーを育てていきたいと感じました。 
もう10月末でゼロカラ2期生の活動は終了してしまうため、現在は、ここで培った視点と思いをこ  れからどんなふうに繋げていくかを絶賛考え中です!🐈

 久遠チョコレートさんについては、生活チームのtwitterや就活チームのインスタ投稿で取り上げているため、よかったらそちらもチェックしてみてくださいね。
 
 ねこ沢'sコメント
「福祉課題に目を向ける機会」の格差について マイノリティ属性を持つ人は、ただ生活しているだけで大小さまざまな機会が「生活上の困難」と いう形で否応なくやってくることがあります。
(もちろん個人の置かれた環境や経験によって困難 の程度は変化します。) 
対して、見えない特権に支えられて日常生活を送ることができるマジョリティは、自分から近づいていって学ぼうとしないと、機会はなかなか訪れません。 
差別と抑圧の構造が存在する社会では、マイナスの影響を受ける当事者側に福祉課題に目を向ける機会が多く訪れるため、当事者や当事者に近い人が社会を変えるために行動する傾向が あります。 
しかし、日常に困難さを抱える(=抱えさせられている)ことの多い当事者ばかりに社会を変えるための負担をかけて良いのでしょうか。 
ある属性に降りかかることの多い社会的な困難は、その属性の人だけの問題ではなく私たち全員に関わる問題です。 
それは、「本人の意思で変えられることでなくても、ある属性を持つ人は不利益を被っていてよい」という論理が差別と抑圧の構造には働いているからです。 
そんな社会では、誰もが狭い生き方からはみ出ないように、うっかりある属性にならないように気にしながら生きなくてはいけません。 
そんな窮屈で不自由な世の中を変えるために、社会でより発言力と選択肢の与えられた側は、 社会のネガティブな構造を持続させるのではなく、率先して改善していく必要があるのです。

 ここでポイントがあります。 
ある人がセクシャルマイノリティなどの属性を持ちながら、健常者・都市部在住などのマジョリティ属性を持っているという場合はどのように考えればいいでしょうか。 
この例のように、個人の持つアイデンティティは複雑で、一概にはマイノリティ/マジョリティと分けられないことが多々あります。 
つまり誰もが何かしらのマイノリティ属性を持っていて、自覚的にしろ無自覚にしろ何らかの不利益を被っていると考えられます。 
だからこそ、全ての人が誰かのサポーターになって社会の問題を解決していくために声を上げていけたらいいなと思います。

 次回の記事では、み・らいずパークの訪問についてお伝えします。 
私自身の幼少期の経験を交えながら、世帯間の経済格差や虐待の問題を取り上げます。 
そして、こうした現状を変えていくために私やみなさんには何ができるかについて一緒に考えてみたいと思います。
ではまた次回お会いしましょう😺

参考サイト(2022/10/04最終閲覧)
み・らいずワークス公式サイト

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