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書くことの使命

2020.07.05

母の車に乗せてもらって移動しているときに、いつもつかえてなかなか渡れない道で、珍しく止まって道を譲って下さる車に合った。

珍しいね、ここいつも全然渡れへんのにね、いい人だったね、とひとしきり言い合ったあと、なんだか分からないがふと「あの人にいいことがあったらいいな」と口に出して祈ってしまった。それを聞いた母がビックリした顔で私のことを見ていたので、(あ、ちょっと気持ち悪かったかしら……)と思ったら「優しい子」と言って、何ていうか、気のせいかもしれないけど安堵しているように見えた。

私最近そんなにギスギスしてたかなぁと不安になりつつ、最近読んでいた「世界は贈与でできている」という本の中に「なぜ両親は早く孫の顔が見たいというのか」の謎について「自分が子に注いだ愛情がちゃんと届いたか確かめたい」(言い回しはあやふや)から、というようなことが書いてあったのを思い出した。孫の生まれる期待はもうないに等しいからこそ、せめて娘がちゃんと人を愛せているかどうか、愛し合える人になってるのかどうか母としては気になるのだろうな~と思ったら、色々申し訳なくもなった。人に愛される方は奇跡を祈る感じで待っといて欲しいけど、人を愛する私についてはちゃんとすぐにでも返礼していくからね。

そして、人を愛していくために、書くことは続けていきたいと、私にとって書くことは人を愛することに通じているから、それだけは死んでもやめれん気がするのです。