サイナス

2020.02.18

「ドクターX 外科医・大門未知子」シリーズが好きです。あ、ご存知とは思いますが、テレビドラマです。

私だけではなく、家族、特に父は恐らく私よりドクターXフリークで(というより私がひとつのことに集中していることが少ないんだと思う、私の好きはいつもなんて薄っぺらいんだろうと、毎日がっくりする)聞けば、登場人物の名前や所属病院などまあまあの精度で頭に入っている様子。

ある日父は「サイナスってどういう意味やろ?」と言うので、何の話?と思っていると、どうやらドクターXの話らしく、内田有紀演じる麻酔科医城之内の決めゼリフ(?)とのことで。調べました、「サイナス」。

サイナス(sinus rhythm)
心臓の洞房結節で発生した電気的興奮が正しく反復され、心臓の拍動が一定のリズムに保たれている状態である。洞調律や基本洞調律、またはサイナスリズムともいう。正常なサイナス(正常洞調律)は60~100回/分。それ以外の徐脈(60回/分以下)や頻脈(100回/分以上)、あるいは何らかのリズムの異常が見られるものは、不整脈(調律異常)とみなされる。
                        ~看護用語辞典より

不整脈持ちの私からすれば、望むべく平穏の状態、「サイナス」。ドラマの中では、術中患者のバイタルを口頭で大門に伝える城之内が、血圧・脈拍の最後に「サイナス」。ほうほう。

それで、何となく我が家では言いたいだけで「サイナス」って言うのがちょっとしたブームになっていたのですが、私は調べたこともすぐ忘れて言葉を使っているうちに都合の良い意味をどんどん添加していく癖があるので、ここ最近私が使う「サイナス」の意味は「今日も元気でおかわりありませんね、気分良好」ぐらいの意味になっていました。……なんでや、いつの間に。

そして2月18日。3ヶ月に一度の診察中。業者「〇〇の✖✖、サイナス、▲▲サイナス」医者「◆◆は?」業者「〇〇■■▽▽です」医者「サイナスやな」

え?

ドラマの中でしか聞いたことないと思っていた「サイナス」、めちゃめちゃ身近で使われていました。しかも、私めっちゃサイナス。土曜日ぐらいからめっちゃ死にそうめっちゃ苦しいと思ってたのに、めっちゃめちゃサイナス。

身体のことはまあ、良かったとして、私はなんでこんなに言葉を正確に覚えられないし使えないんだろう。これはライターとして致命傷では。


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