第60回 日本小児外科学会学術集会ランチョンセミナーに参加してきました
こんにちは。
0歳からの頭のかたちクリニック大阪院の小児科医、居原田です。
2023年6月1日(木) ~ 3日(土) 大阪国際会議場にて、第60回日本小児外科学会学術集会が開催されました。
今回はランチョンセミナーに参加し
「赤ちゃんの頭のゆがみ」についてお話をお聞きしてきたので
その内容を簡単にご紹介し、私の感想をお伝えいたします。
*第60回 日本小児外科学会学術集会 ランチョンセミナー 6月1日(木)
「小児外科医が知っておくべき赤ちゃんの頭の歪みのこと」
演者:小室広昭 先生(0 歳からの頭のかたちクリニック 東京院理事長)
座長 :尾花和子 先生(日本赤十字社医療センター 小児外科)
尾花先生は、日本頭蓋健診治療研究会理事で唯一の小児外科医の先生です。
赤ちゃんの頭のゆがみは自然に治る?
赤ちゃんの頭のゆがみは、成長するにつれ
「自然に治る」
と聞いたことはないでしょうか。
軽度のゆがみの場合は自然に改善して気にならなくなるケースもあるかもしれません。しかし、基本的には自然治癒は難しいとされており、重度の場合ではゆがみが残ってしまいます。
また、見た目の問題だけではなく、まれに病気が隠れていることもありますし、健康や発達にも影響する可能性があると考えられています。
日本では、赤ちゃんの頭のゆがみについて、少しずつ関心が高まっているものの、「自然に治る」と考えていらっしゃる方は少なくありません。そのため、今回のような知識を共有する場は非常に重要であると感じました。
ぜひ医療の現場から正しい知識を広めていきたいです。
ヘルメット治療とは?
赤ちゃんの頭のゆがみを治す選択肢のひとつとして、
「ヘルメット治療」があります。
今回、展示ブースでは、頭のゆがみを矯正するためのヘルメットが展示されており、実際にヘルメットを手に取ることができました。
ヘルメット治療は、日本ではまだあまり馴染みがないため、不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
0歳からの頭のかたちクリニックでは、
私たちの視診・触診だけでなく、3Dスキャン検査を行い、ゆがみのレベルやヘルメット治療の必要有無を判断します。
治療に用いるヘルメットは一人ひとりの赤ちゃんにあわせたオーダーメイドで、治療開始後は、約1か月ごとに診察と3Dスキャン検査を行い、頭の成長や矯正された改善度に合わせてヘルメットの微調整を行います。
すべての赤ちゃんとご家族様に寄り添った診察を行なっておりますので、私たちにお気軽にご相談いただければと思います。
小児科医として、3人の子どもを持つ母として
今回のセミナーは、小児科医として、3人の子どもを持つ母として、とても興味深い内容でした。参加者からはさまざまな質問が寄せられ、最新の知識や技術、治療法の情報が共有される有意義な場となりました。
赤ちゃんの頭のゆがみについて、まだあまり認知されていないことは課題ですので、今後は子どもに関わるいろんな方々に知っていただけると嬉しいです。
実は、私の長男は坊主頭の高校球児でした。今思えば、長男の坊主頭が目に入ると、つい自然に頭のかたちを意識していました。
私と同じように、ふとした瞬間に大切な我が子の頭のかたちを気にされる親御様もいらっしゃることでしょう。
このような親御様の不安な気持ちに寄り添うことができればと思っておりますので、少しでも気になることがあれば、ぜひ一度クリニックに足を運んでみてください。
医師 居原田 安奈
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