ライブ配信の記録 現場ノートその1
最近のライブ配信現場の記録を復習も兼ねて残しておこうと思います。
今回はこんな感じの構成でした。
1カメでステージをおさえ、2カメで司会、それらを交互にスイッチングしたり、途中で映像をはさんだりという、よくある構成の現場だったのですが、
演者さんがゲームで競うような企画があり、そこに使う画像をパワーポイントで出力してPinP(ワイプ)で入れたり、
エクセルで作られた得点をルミナンスキーで切り取って表示したりという場面があり、
設定の追い込みとタイミングの確認が少しだけ大変でした。
映像が合計で6入力になったため、スイッチャーはV-8HDを使用。
PCを経由して細かく設定していくATEMシリーズと違って、PinPやルミナンスキーを本体のみで設定できるので非常にありがたいです。
操作も直感的に分かるようになっていて使いやすく、構成が複雑なときはプリセットメモリーで保存しておけばすぐに出せるのが良いですね。
オーディオミキサーはZOOM のL-12を使いました。今回は音声が4入力なのでもっと小さいものでも良かったのですが、入力が増える可能性があったので余裕を持ってこちらになりました(実際増えました)
音が回らないようにマイクは全てダイナミックマイクにしました。隠し味程度ですがコンプレッサーも入れて調整しています。
ちょっとだけ困ったのは、関係ない音を配信にのせてしまわないように、音関係はミキサーに集約して一元管理するようにしているのですが、
パソコンから音を出すシーンがあり、HDMI経由で直接スイッチャーに音が入力されるので、管理に気をつかいました。
というのも、V-8HDに各入力の音声をミュートする機能はあるのですが、少しだけ設定の深いところにあり、頻繫にオンオフすることができません。
その点では音声のオンオフボタンが本体にあるATEMシリーズの方が優れていると思います。
V-8HDの場合は、AUXバスやオーディオフォローなどを活用することで対処は可能です。
パソコンを2台つないで映像を送っている箇所があります。
これは、エクセルを使っているパソコンが主催者さんの持ち込みなので、一旦こちらのパソコンに複製した画面をもらって、OBSで必要な部分をトリミングしています。
会場に使用できるネット環境が無かったため、4回線+2回線の計6回線通信できるLive U Solo Plusを使用しました。色々な通信機器を試しましたが、Live U Soloが最も安定している印象です。今のところトラブルもなく信頼しています。
また、今回はYouTube配信だったので、念のためスイッチャーからもう1系統の映像をパソコンに出力し、モバイルルーターとつないでバックアップ配信も行いました。
今どの映像を使っているかを知ってもらえるように返しモニターを準備してあげるとカメラマンも動きやすいのですが、大体スイッチャーから離れたところなので配線が手間だったりします。
そんな時役に立つのがHollyLandのMars 300です。映像を無線化できるので、配線の手間が減らせる上に、送信機・受信機ともにHDMIのループアウトが付いているので分配器としても機能します。
デメリットはたまに映像が途切れること。配信映像が途切れると怖いので特別な事情が無ければカメラ映像には使わず、返しモニターのような補助的な役目で使うようにしています。
今回はいつもよりスイッチャーの仕事が多く腕が鳴る反面、確認事項も増えるためすり合わせの時間を多めにとる必要がありました。
時間がたっぷりあれば凝ったこともできるのですが、定められた範囲内でどこまでのことをするのか、いつも悩ましい問題です。
まずは、事故のないように安全第一で組み立てて、余裕があるようならもっと面白くしていく、というのがセオリーでしょうか。
企画運営でも機材の手配でも、ディレクションって本当に奥が深いといいますか、日々勉強ですね。
最近の配信現場の記録でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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