瀬戸内国際芸術祭2022 夏会期 ① ~直島編~
はじめに
新型コロナウイルスの第七派を迎える直前、私は「今年は、何が何でも瀬戸芸夏会期行くわ」と決意しました。かなりぎりぎりまで、感染爆発とかに悩まされて、島の混雑予想を見て、ぎりぎりに旅程を後ろにずらしたり(結果的にこれは正解だった)、直島の民宿ではなく高松のビジホに泊まることにしたり(バストイレの共用を避けた)、訪問予定の島をしぼったりしました。
いろいろなご意見はあると思いますが、私は今回『瀬戸内国際芸術祭2022に行ってよかった~』と思ったので、記録しておくことにしました。これから瀬戸芸に行く方、秋会期に行く予定の方の参考になれば幸いです。
簡単な旅程
1日目:移動(行き)+直島+移動(お宿)
2日目:男木島+女木島
3日目:女木島+移動(帰り)
1日目~移動(行き)~
新幹線やバスを乗り継いで、宇野港からフェリーで直島に渡りました。
このときJR宇野駅にある宇野港案内所で以下2点を購入しました。
作品鑑賞パスポート
フェリー6航路限定3日間乗り放題乗船券
3島以上を訪問予定の方は、購入をオススメします。
作品鑑賞パスポートはデジタル版もありますが、私は、紙が好きなので、紙にしました。ハンコ押すのも好き。私は秋会期に他の島に行けますようにという祈りを込めて、3シーズン用にしましたが、1シーズン用のものもあります。追加で鑑賞料が必要になる施設もありますが、パスポートに書いてあります。
フェリー乗り放題乗船券は、宇野、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、高松をつなぐ航路に適用されます。私の予定だと、元が取れるか微妙な線でしたが『乗る前に乗船券を購入しなくていい』というアドバンテージがあります。場所やタイミングによっては、そもそも乗船券の購入に長蛇の列が……というパターンもあるので、持っていると乗船の列にするっと並べるのが魅力的です。
フェリー乗船前に検温スポットで、検温を済ませて、問題なければ、リストバンドをもらえます。これは、新型コロナウイルス対策の一貫です。島に入ってからも検温スポットはありますが、万が一のことを考えて、宇野港もしくは高松港での検温をオススメします。島内から動けなくなると、詰む可能性があります。
ちょっとつるっとした紙でできたリストバンドです。鮮やかな黄色で、気分がウキウキしました。
1日目~直島~
私の場合、直島訪問が(たぶん)5回目なのと、夕方から高松に渡るために、ゆるい旅程にしました。
直島のすべてをばっちり見たい方は2日間かけた方が辛くないと思います。ちなみに、オンラインチケットを確保しておかないと見ることのできない施設が3つあるので、この点は気をつけてください。
宮ノ浦
船を降りたら(9:42着)荷物を預けて、まずは宮ノ浦のアートを見学します。本村やベネッセアートサイトに行きたい!!!とみんなが思うので、フェリー到着直後は、バスがめちゃくちゃ混みます。増便もしていますが、ちょっと人がはけるのを待った方がいいように思います。
宮ノ浦で、今回楽しみにしていたのが『瀬戸内「 」資料館』
私が、過去4回直島を訪れた際に、この建物は、宮浦ギャラリー六区という名前で、基本的には閉じていて、寂しい感じでした。(たまたま私が開いてるときに訪問していないだけかもしれない)
ワクワクしながら見に行くと、カラフルなライターが素敵な建物になってました。「 」の中には、春・夏・秋で違うテーマが入るらしくて(もしかしたらライターも夏だけかも……?)、今回は、直島どんぐりクラブの写真が展示されていました。あまり詳しく説明するとネタバレになってしまうのですが、展示されている写真は『人』に注目したもので、直島の歴史を感じるものでした。宮浦区周辺のアートは屋外が多いので、涼しいところでゆっくりできるのも素敵な点です。
本村
宮ノ浦を一周した頃には、バスの待合所もすいていたので、本村に向かいました。バスは100円均一。直島に行くときは、100円玉をたくさん持っておくことをオススメします。本村には、家プロジェクトやANDO MUSEUMなど見どころがたくさんあります。
全部ゆっくり見て回ると1日が終わるレベルです。今回は、後述するオンライチケットを1施設分確保していたので、その時間に遅刻しないバスの時間まで……と逆算して、家プロジェクトを3点、屋外作品を1点、お昼ごはんの計画にしました。
家プロジェクトは、お気に入りの『角屋』『護王神社』『石橋』を回りました。これは、私の個人的意見なのですが、家プロジェクトは初見のインパクトがすごいので、あんまり写真をばばーんと取り上げて、ネタバレしたくない気持ちがあります。というわけで、今回は屋外アートの『SANAA』を紹介します。
ぱっと見ただけでは、まさか、何らかの役割を持った建物だとは思えませんよね。つながる球形に圧倒されます。ちなみに、直島港ターミナルで、駐輪場と待合室とお手洗いが詰め込まれています。夜は光ります。(今回見たわけではありません)ちなみに、直島にはいくつか港があります。
ベネッセアートサイト
ベネッセアートサイトは直島の南側にあって『地中美術館』『ベネッセハウスミュージアム』や多数の屋外アートが点在している地区です。以前、台風で流されてしまった草間彌生さんのかぼちゃもこの地区にありました。なお、現時点では、まだかぼちゃは修復されていません。
本村からはつつじ荘までバスが出ていて、つつじ荘からは、ベネッセアートサイト用の無料シャトルバスが出ています。なお、夏会期中はそのまま真っすぐ行くバスも増便されているようです。
この地区のアート施設は徐々に増えていっているので、今回は行ったことのない『杉本博司ギャラリー 時の回廊』と『ヴァレーギャラリー』にしぼって見学することにしました。
『杉本博司ギャラリー 時の回廊』はオンラインチケットが必要です。当日だと取れないこともあるので、事前の予約をオススメします。
『杉本博司ギャラリー 時の回廊』は、ギャラリーは少し暗めで落ち着いた雰囲気でした。ただ、どの写真を載せても、ネタバレがすごそうで、悩んだ末に、予約しておくと提供してもらえる、お茶とお菓子の写真をお見せします。お茶は3種類から選べて、お菓子は季節で変わるようです。
『ヴァレーギャラリー』は、ほぼ屋外作品ですが、たくさんの球に圧倒される作品です。風がふくと迫力のある音が聞こえてきます。
1日目~移動(お宿)~
バスで宮浦港に帰ってきました。私は、フェリー乗り放題乗船券を持っているので、高速艇は見送って、その間に直島のお土産を買い込みました。荷物も忘れずにピックアップします。
ちなみに、高速艇はフェリーの半分ぐらいの時間で目的地に到着できますが、名前の通り、フェリー乗り放題乗船券の対象ではないので、注意が必要です。
旗を振ったり、手を振ったり、スタッフさんがフェリーのお見送りをしてくれます(17:00発)。出港!という感じで、とても印象に残りました。
高松港にもアートがあるのですが、とても疲れていたので、通り道の1点だけ激写して、まっすぐお宿に。ちょっと駅から遠いビジネスホテルだったので、1駅だけ、ことでんに乗りました。
晩ごはんは贅沢パスタ。香川といえばうどんですが、時間が遅かったので、この日はパスタになりました。
1日目のまとめ
というわけで、1日目:移動(行き)+直島+移動(お宿)でした。
人によって、アートを見るのにかかる時間が変わってくるとは思うのですが、7時間滞在で、これぐらいの旅程だと、体力を残して翌日を迎えることができます。ハンコの埋まり具合はこんな感じです。(屋外アートは自分で押します)
直島に宿泊する場合は、もう少し頑張れると思います。直島のドミトリーや民宿はどこも素敵です。電話予約のみのところもありますが、楽天トラベルでも意外に予約できたりするので、ぜひ探してみてください。
2日目と3日目は、夏休みの間にアップできるよう、ぼちぼち書いていきます。
続きを公開しました。
瀬戸内国際芸術祭2022 夏会期 ② ~男木島編~