見出し画像

言葉

人を知る。人と人の繋がりを知る。集団の中の人を知る。

「言葉を交わす」と言う。交差させる言葉が会話になる。

言葉が葉っぱならば、文章は枝だ。枝分かれして、どんどん会話に花を咲かせ、元々何の話をしていたかわからなくなる。

「あれ?なんの話をしていたっけ?」とふと枝をつたい、幹に戻る。
「ああ、そうだあれだあれだ。」

そして記憶を手繰り寄せて、根本に戻る。脳の奥底に沈む秩序のない言葉たちが考えると同時にまた文章になり、それが紡がれていく。


人を知る。

私は考える。どうすれば人が知れるのか。人を知れば、その人と自分の重なる部分やそうでない部分が見え、自分を知る。
自分を知る為に、人を知ろうとする。

知る、と言うのはなんなのか。知識と知ること、は何が違うのか。

あらゆる言語を操るのは人を知る一番の近道だ。

人が集まり、集団となり、社会となり、そこで使用されているコミニュケーションツールを使いこなすのは、同時にその歴史や空気に触れるようなものだ。


そして、時に、自由に考え、生きていたはずの自分が、まだ小さな輪の中でしかなかったことをゆっくりと体感する。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?