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その仕事は自分の価値感を満たしているか

先週は、職場のメンバーである地方自治体の若手公務員との月に一度の1on1ミーティングがありました。

以前の投稿でも書きましたが、1on1で話すテーマはメンバーに毎回それぞれ決めてもらうのですが、この前の回の1on1で「未来×ワーク」をテーマに話したメンバーには、この日までの宿題として「価値のリスト」を記入してもらいました。

価値のリストとは

「価値のリスト」とは、いくつものキーワードの中から、自分が魅力を感じる言葉を絞り込んで選んでいくことで、自分の価値観を探していく簡単なワークです。

私は以前受けたコーチングでこのワークをやったことがあって、その時に自分の強みが掴めた感覚があり、現在の仕事のやり方から、将来のキャリアの方向性を考えるきっかけになりました。
そこで、「未来×ワーク」をテーマに考えているメンバーにもやってもらうことで、キャリアのヒントにしてもらおうと思ったのです。

このワークでは、まず自分が魅力を感じる言葉や心を動かされる言葉を直感で選びます。
その次に、選んだ言葉を再度じっくり吟味して、自分が大切にしている言葉、自分の価値観を表す言葉を5つに絞ります。
(ちなみに、選んでいくなかでもっとしっくりくる言葉があれば、リストにない言葉を選んでもいいそうです。)

ここまでをメンバーには事前に宿題としてやってきてもらって、1on1では、対話をしながら、選んだ言葉と自分の現状との関係を具体的にイメージしてもらいます。

僕がコーチから言われたのは、「仕事でモチベーションが上がらないときは、5つの価値観が損なわれている状態であることが多い」、逆にいうと「気が乗らない仕事でも、価値感に沿って取り組み方や関わり方を変えると、エネルギーが湧いてくる」ということでした。
ですので1on1では、「仕事や生活で価値観が発揮できていると思う場面は?」「まだ発揮されていない価値観が発揮されたら、どんな気持ちになりそう?」という問いかけをしていきました。

価値観を発揮できる状態に自分を置くためには

そのうえで、「未来×ワーク」でキャリアを考えていきます。

例えば、まだ発揮されていない価値観があれば、それが発揮できそうな部署はどこかを考えます。そしてその部署にいくために必要なことや、今の部署で手に入れておきたい経験などを整理していきます。

現在所属する部署内にも、担当替えでも改善できるかもしれないし、部署でかかえる課題と紐づけて、価値観が発揮される新しいプロジェクトを作ることもできます。

また、私がアドバイスされたように、今取り組んでいる仕事でも、価値観に沿うように取り組み方を変えるだけで、モチベーションが高く取り組め、より成果を上げられるかもしれません。

職場ですぐ使える「価値観に触れる問いかけ」

こうして見つかったメンバーの価値観をどう日頃のマネジメントに生かすかということでは、メンバーの価値観に触れる声掛けをするということです。メンバーが行き詰っているときや、モチベーションが上がらず成果が出せないとき、その人の価値観に触れるような問いかけをするのです。

例えば、「工夫する」「設計する」という価値観があるメンバーが仕事量の多さで悩んでいる時なら、「工程のどこかを工夫して効率的に処理する方法がないかな?」と問いかける。

「経験する」「サポートする」という価値観があるメンバーが、仕事のマンネリ化で悩んでいる時なら、「部署以外のプロジェクトの様子を見たり、研修に行ったりして新しい経験を得て、それを部署の仕事に生かせそうなことがあったらメンバーに伝えてほしい」と働きかける。

こうすることで、仕事の成果を高めながら、モチベーションを自ら高めていくことができると思いました。


今日は、職場での1o1の記録として、価値観を掘り下げたミーティングの様子と、その生かし方について書いてみました。

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