おおはし

音楽とラジオと読書|記者→ライター|中村うさぎエッセイ塾|27歳

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音楽とラジオと読書|記者→ライター|中村うさぎエッセイ塾|27歳

最近の記事

2022年書いたWeb記事7本まとめ【追記】

今年もお世話になりました。記者からライターに転職して9ヶ月。今年の秋から会社の同僚ライターと一緒に、「ライティングゼミ」というゼミに通っています。そこでは「2000字を最後まで読んでもらう技術」を学んでいます。また4月からは大好きな作家・中村うさぎ先生のエッセイ塾にも参加して、いろいろ学ばせていただきました。楽しい1年でした。 今年、おおはしが書いた記事を以下にまとめます。 (天狼院書店のWebサイトで掲載していただいた記事たちです。ありがとうございます) ******

    • 変な箱から伸びる手に、表情が見えてくる。コメディアス「キャッチミー開封ユーキャン」

      怒りや落胆、その表情のある複数の手が、 ギミックまみれの箱から脱出しようともがいている! そんな一度目にしたら忘れない、異様な光景が広がる コメディアスの舞台「キャッチミー開封ユーキャン」。 10月2日の千秋楽を見に行きすごい笑った。舞台には、箱がぽつんとあるだけ。その箱の中に閉じ込められた男が、小さい穴から腕を出しヒントを探り、脱出するまでの奮闘を描ききった「開封コメディ」。その感想を書きます。 まず惹きつけた鍵は、舞台の持つ「緊張感の共有」だと思った。 劇がフィクシ

      • 私はパスタや蕎麦になれなかった「うどん」

        以下の文は、中村うさぎエッセイ塾に提出した課題です🙇‍♂️ ********** 私をモノにたとえると、パスタや蕎麦になれなかった「うどん」だ。 体型が太めだから、というだけではなく私はパスタのように誰とでも仲良くなれるわけではなく、蕎麦のように高級路線をひた走ることもできない、「洗練されてない安そうな男」だからである。 まずどう考えてもパスタではない。トマトソースやチーズ、豚肉や魚、野菜などどんなヤツともすぐに仲良くなりやがるパスタ野郎め。私は高校時代友達ZEROの陰湿

        • プッチンプリンの救済がほしい

          以下の文は、中村うさぎ先生のエッセイ塾で提出した課題です。 課題内容は「人生で最初の快感」をテーマにしたエッセイ。 ************ 幼稚園の小さい教室で、大きな声で泣いていた私を黙らせたのは「プッチンプリン」。プッチンしてプリン、と上陸する魅惑の黄色、カラメルの艶かしい輝き。お弁当を食べたくないと駄々をこねた私を見かねて、先生が特別に許したのがこの背徳のデザートだった。 このプリンを頬張った瞬間が、人生で最初の快感。それは単に味だけではなく、私の「救済のシンボル」

        2022年書いたWeb記事7本まとめ【追記】

          27歳、転職して報道記者→広報ライターに。アレン様に救われて

          思い切って、転職して報道記者→広報ライターになった📚今年の3月末付けで前職の報道機関を退職し、4月1日からすぐライターとして新たな会社に転職した。企業のさまざまな広報をサポートしたり、取材や執筆、校正などなどに携わる予定。文京区に引っ越した🌸 ▼前職では編集者、記者として行政や産業など多分野の取材をした🙆‍♂️かかわった人たちにはお世話になったし、それなりに社会のためにやりがいのある仕事だった。無理をしてがむしゃらに働いてきた。 大変だったけど、改めて自分は、人の話を聞いて

          27歳、転職して報道記者→広報ライターに。アレン様に救われて

          2021年、視覚障がい者を支える「音訳」を学ぶ年に

          各自治体が発行する「広報誌」を読むことができず、行政情報を手に入れることができない人がいる。自宅に届いたことに気付かない人もおり、重要な情報を見落としかねないーーー。私の今年1年間を振り返ると、視覚障害者のために、広報誌などの生活情報を「朗読」や「音訳」で届けるボランティア団体の方々に、仕事でお話を聞かせていただくことが多かった。コロナ禍で、こうした支援の活動が求められている。 2019年ごろから、障害のある方や障害者支援に関する取材をさせていただくことが多く、これまで就労

          2021年、視覚障がい者を支える「音訳」を学ぶ年に