プッチンプリンの救済がほしい
以下の文は、中村うさぎ先生のエッセイ塾で提出した課題です。
課題内容は「人生で最初の快感」をテーマにしたエッセイ。
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幼稚園の小さい教室で、大きな声で泣いていた私を黙らせたのは「プッチンプリン」。プッチンしてプリン、と上陸する魅惑の黄色、カラメルの艶かしい輝き。お弁当を食べたくないと駄々をこねた私を見かねて、先生が特別に許したのがこの背徳のデザートだった。
このプリンを頬張った瞬間が、人生で最初の快感。それは単に味だけではなく、私の「救済のシンボル」