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ABC文庫日記① 2024.6

こんにちは。青山ブックセンター本店 文庫・ビジネス書担当の神園です。

今日は休みで6月最終日なので、月1目標のnote更新せねばと思い、仕事頑張るぞ的なnoteを書いてたんですけど、我に返り、(これ何が面白いんだ?)と思ったので、ボツにして、ゆるい日記のようなものを書いてみます。

今、本業とは別で、音楽関係のライティングの仕事をいただき、その締め切りが迫っていて、これを書いてる場合ではないのだが…。
(その仕事については、7月中頃に改めてお知らせします!)


6/2
お世話になっている一回り歳上の知人(a.k.a. 私の命の恩人)に誘われて大学野球を観に行く。
どうやら私の母校の優勝がかかっているらしい。(他人事)
強い雨が降っているのに試合は実施された。

ここ最近心が塞ぎ込んでいた。なのでポケットに御守りのように文庫新刊『カフカ断片集』を入れて持ってきたのだが、それが濡れないか心配になる。

ネガティブな言葉に癒される

心配していたら、いつのまにか母校が優勝していて、隣の知らない酔っ払いお爺さんに突然絡まれて、最終的に私は彼と肩を組んで歌っていた。

「人生とは何が起こるかわからないものだ。」(神園、今日の断片)

我ながら満面の笑みである

6/11
KADOKAWAがサイバー攻撃を受けて大変なことになっている。注文しても入荷しないものもあって、文庫の棚がスカスカになりつつある。

ここ最近、コミュニケーションや関わりの重要性を再認識し、後輩との会話を心がけている。以前は業務にまつわる必要最低限の会話しかしてこなかったので、突然話しかけてくるようになった私が怖がられていないか心配だ。

販促用のバッジをエプロンにつけて、怖さを和らげようと試みる。

無事、誰からも話しかけられなくなった。

佐藤究さん『テスカトリポカ』(KADOKAWA)売れています。分厚いですが、グイグイ読めるようです。


6/12
中上健次の『異族』入荷のポストが、完全に往来堂書店の高橋さんの引用リポストのおかげで、プチバズる。
往来堂書店さんには、50万インプレッションのお礼に、いつか菓子折りを持って訪れなければならない。(マジ)

SNSを今月から少し頑張っている。腹括ってプロフィールも顔出し・フルネームに変えた。

仕事の幅を広げたいと思っていて、著者の方や出版社の方との繋がりも増やしていけたらと考えている。それがきっかけで良質なイベントや企画、新しい仕事に繋がることもあるはずだから。


6/20
観た映画に己の本質を突かれる。

『オルランド』
原作はヴァージニア・ウルフ『オーランドー』(ちくま文庫)

6/21
かんそうさんの『書けないんじゃない、考えてないだけ』(サンマーク出版)刊行記念トークイベント。満員御礼。大盛況。
かんそうさんが、北海道からはるばるお越しくださったことに、本当に感謝。
私が提案していなかったら、このイベントはおそらく実現しなかったと思うので、喜んで帰られるお客さんの姿を見て、とても嬉しく思った。


6/23
東京都現代美術館に行く。
MOTコレクション展 「歩く、赴く、移動する 1923→2020 Eye to Eye—見ること」の中の、福田尚代の作品に衝撃を受ける。
裁断された文庫に刺繍が施され、彼が幼少期から親しんだ本への愛が大胆に表現されている。緑色の糸は苔にも似ていて、その愛の永遠性を表しているようだ。


6/25
この前まで展開していた、自分がオリジナルで選書した「河出文庫ベストフェア」で、ベストセラー本を抑えて、特に売れてた文庫がこの2冊だった。

塩見鮮一郎『部落史入門』
谷川健一『神に追われて 沖縄の憑依民俗学』

青山ブックセンターのお客さんは本当にすごいな…と思う。何度追加の発注かけたことか。
自分は恵まれていると思います。選書のやりがいがあります。

ということで、夏に向けて学術系のオリジナルフェアを選書している。KADOKAWAソフィア文庫、ちくま学芸文庫、講談社学術文庫を中心に。


6/26
いま読んでいる本。ちくま文庫新刊、寄藤文平さん『デザインの仕事』。
面白すぎる。デザインの仕事に関わりがない人ほど読んだ方がいいかもしれない。

ところで、来月からお店のnoteで連載を始める予定。
(誰にも頼まれてないが)

寄藤文平さん『デザインの仕事』(ちくま文庫)

6/29
『百年の孤独』が爆発している。
読み解き支援キットをめちゃくちゃ折る。

7月はもっと頑張りたい。

『百年の孤独を代わりに読む』(早川書房)も入荷しました

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