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イギリスの車事情

今回はイギリスの車事情に触れてみたいと思います。写真は因みにサンフランシスコですね。

イギリスでは全ての道はローマに通ず、ではありませんが、多くの主要道路や鉄道路線はロンドンを帰着にしています。また、鉄道やロンドン地下鉄は古さが拭えませんし、よく遅れます。その上、鉄道網がイギリスの東西の移動にはあまり向かない、電車賃が高い、などの理由があり、車はあると、とても便利で行動範囲が広がります。例えばオックスフォードからケンブリッジに電車で行くには一度ロンドンに出て(南東に進んで)、その後いくつか電車を乗り換えてケンブリッジにむかいます(北へ進む)。電車ですと2時間、おそらく7000円ほどかかります。バスだと4時間以上かかります。自家用車なら2時間以内でガソリン代を考えても1500円程度でしょう。また、ロンドン、オックスフォードの定期券は一年で100万円ほどかかりますし、こちらの会社では通勤に対する交通費はでません。という事でやはり車は様々な場面で役立ちます。

交通事情ですが、朝夕は都市に向かう車、あるいは都市から郊外に帰る車で混雑します。金曜日は午後3時を過ぎると郊外へ遊びに出かける人のためか、出る車で混み合います。また深夜は日本と同じで道路工事をすることがありますので、注意が必要です。オービスは至る所にありますが、黄色で目立つようにしてあるのでわかりやすいです。最近では区間の平均速度を割り出してスピード超過を取る機会もあります。制限速度の10%を越えると罰金(100ポンド)となります。

イギリスでは車は社会的なステータスを表すこともあります。人気は国産のランドローバーやジャガーのSUV、続いてメルセデス、BMW、アウディ、ボルボといった具合でしょうか。ロールスロイス はイギリス国内でもなかなかお目にはかかりません。トヨタや他の日本車、フランス車、韓国 (KIA, 現代)、スペイン(SEAT)、チェコ(Skoda)、フォード, 国産のVauxhallなどは庶民的なカテゴリーになるかと思います。なかでも日本車やフォルクスワーゲンは壊れにくいとの評判で人気ぐあります。イギリスではよく壊れた車が路肩でサービスを待っている光景をほぼ毎日必ず目にします。

よく日本では10万キロが目安、などといいますが、こちらでは10万マイル、16万キロが目安です。私のプリウスは14万マイルですがまだまだ元気です。

イギリスではまた電気自動車が多く、テスラ model 3は2020年6月国内トップセールだったようです。テスラ はmodel Sやmodel Xも多く見かけ、スーパーチャージャーは大きな高速で有れば60マイルおきにありますので、充電の心配はありません。他にもBMWやルノー、ジャガー、KIAやHyundai、日産など種類もあり、充電施設は街の至る所にあります。例えば電柱に充電ができるコンセントがついていたりします。ロンドンではすでにそうですが、多くの他の都市でもCO2を排気する車は都心部の中心に入るには料金がかかりますが、電気自動車ならただですし、自動車税も二酸化炭素排出量で決まっているので、電気自動車ならば毎年の自動車税が免除されます。また国内の電気はいまや30%近くが風力や太陽光などの自然エネルギーで賄われていますので、電気自動車の電気を作るために二酸化炭素をだしている、などという日本の議論は欧州では論外になりつつあります。家庭の電気もgreen energyをチョイスすることもできますし、これからますます電気自動車が普及してくると思います。

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