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札幌・丘珠空港の未来予想図

先日(9月1日)、『利尻礼文サロベツ国立公園』が9月20日で指定50周年を迎えることを記念したフェスティバルが札幌丘珠空港格納庫で実施された。
参加するには予約が必要だったので申し込んだが残念ながら抽選に漏れてしまった。

当日は、利尻富士町の観光大使を務めるシンガー・ソングライターの半崎美子さんや写真家の柏倉陽介さんが登場して利尻や礼文そしてサロベツの魅力を発信したそうです。

当日は、天気も良く、まさに“飛行日和“だったので新たに就航した『トキエア』(丘珠〜新潟)の姿を見に出かけることにした。

トキエア

運良く、トキエア(ATR72ー600型機/72人乗り)の着陸する様子を見ることができた。まさに北海道に“朱鷺(トキ)“が舞い降りた姿に感動。
機会があれば、今年、『佐渡島の金山』が世界文化遺産に登録されたのでトキエアを利用して訪れてみたい。

今年(2024)就航したトキエアのART社製のATR72ー600型機。同社は2機保有。座席数は、72席。全長27.17m、巡航速度500km/h,航続距離1370km。トキエアは、札幌・丘珠空港の他に新潟〜仙台路線に就航中。

空港アクセス

道内6路線、道外6路線、合計12路線を結ぶ札幌の空の玄関口の丘珠空港。
昨年(2023)の利用者は、約43万9000人(対前年比40%増)。札幌中心部から約6km、車で約20分というアクセスの良さが注目されています。

果たしてアクセスが良い空港と言えるのだろうか?

空港へ行くには、地下鉄・東豊線栄町駅から空港バスに乗り換える方法(徒歩だと約20分)とJR札幌駅からは、空港バス(栄町駅経由)となる。あとはタクシー利用である。

例えば、丘珠空港に到着して空港バスを待ち、地下鉄栄町駅で乗り換えて札幌へ向かう場合、新千歳から札幌の移動時間(JR利用)と大差がなくなる。

アクセス改善の試み

現在、空港では、丘珠空港と主要観光地をつなぐタクシーの定額送迎プランが実施されている。飛行機の時間に合わせタクシーが配車され確実に飛行機に乗ることができる。

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ロンドン・スタンステッド空港

丘珠空港でトキエアやHAC(北海道エアシステム)の航空機を見ながら30年程前に訪れたイギリス・ロンドン郊外にある『スタンステッド空港』を思い出した。
当時、航空会社の研修旅行でパリのシャルル・ド・ゴール空港からロンドンへ移動する『AIR  UK』(現在は存在しない)に搭乗した際に利用した。

パリからロンドンへ向かうAIR UK(1990年代)

スタンステッド空港到着後、地下のスタンステッド空港駅より電車でロンドンのリバプール・ストリート駅まで移動した。

『STANSTED  EXPRESS』(1990年代)。乗り心地の良さとロンドン市内に近いことに驚いたことを覚えています。

空港の未来予想図

私は、空港や都市交通の専門家でもない、ただの“飛行機好きのオヤジ“である。ただ、現在の丘珠空港のアクセスを考えるとき、地下鉄(東豊線)を栄町駅から空港まで延伸できないだろうか?と思うのです。

空港バスは、空港〜地下鉄・栄町駅間の本数は、増加しているがバスを降りて、スーツケースを引きながら地下鉄乗り場まで移動しなければならない。

また、バス運転手の慢性的な不足問題も今後、空港バスの運行に大きく影響してくることは間違いないと思っています。

丘珠空港の空港バス(北都交通)。運賃は、JR札幌駅からは、700円(所要時間約30分)、地下鉄栄町からは、350円(所要時間約5分)

そのような状況を考えると、全くの素人考えであると承知していますが、スタンステッド空港で乗車した『STANSTED EXPRESS』の利便性の良さが忘れられません。

もし地下鉄が丘珠空港まで延伸されると恐らく空港から札幌駅までは、約15分でむすぶことができるでしょう。どのくらい費用が延伸に必要かは分かりませんが。

札幌市は、2030年までに現在の滑走路を300m延伸させ1800mにする方針を打ち出しています。

また、将来の年間乗客数を100万人程度にすると目標を掲げています。同時にターミナルビルの拡張や保安検査場の増設も検討を始めると言われていますので、今後の市の利用者増に向けてのアクセス改善と施設整備(駐車場を含め)そして道外や近隣諸国(ロシア、韓国、中国東北部など)への札幌丘珠空港の認知度向上に向けた空港PRに期待したいと思います。

札幌丘珠空港ターミナルビル。2階のレストランには、地元食材(玉ねぎ)を使用したメニューもあり。飛行機を見ながら食事ができるのは、マニアにとっては嬉しい。

個人的には、早晩、戦争が終わるであろうロシア、特にサハリンやハバロフスクなどへの定期便就航に期待しています。

ロシア・サハリン州のユジノサハリンスク空港。戦争が終結し以前のように気軽に訪れることができる日を心待ちにしている。


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