マニラ旅5日目
ついに最終日。早起きして、海辺をお散歩して2日間見慣れた景色にお別れを告げる。
朝ご飯はホテルのカフェでベジタリアンバーガーを注文、出されたのはお好み焼きくらい大きかったし、味もお好み焼きだった。お腹いっぱいになるまで食べた。
その後部屋に荷造りをして、もう一回海辺を散歩して、ホテルを後にした。何かと面倒を見てくれたホテルの女将さんとのお別れは名残惜しい。
バイクでフェリー乗り場まで帰って、急いでチケットを買って、ギリギリでフェリーへ乗り込む、ドタバタな最後だった。
席に座った瞬間疲れがどっと出て、眠くてうとうとしていた中、隣の2人が旅の思い出を語り始めた。「トラブルもなくてよかったね」と言ったところで1人が「パスポートホテルに置いてきた!」と大騒ぎをし始めた。
すぐ目が覚めて詳しい話を聞くと、ホテルの金庫に入れっぱなしとのこと。この人は英語が話せず「どうしよう、今から島に戻ってホテルに戻ると飛行機乗り遅れちゃう」と慌て始めた。
そこで私はフェリーのスタッフに事情を説明し、どうしたらパスポートを回収できるか相談した。幸いとても親切な人たちで親身になってくれた。結局ホテルの人にフェリー乗り場まで持ってきてもらい、次の便で荷物を持ってきてくれることになった。
フェリー到着後、私たちは土産を買いたかったので先にマニラ市内へ戻ること。不安気なおじさんを1人残すのも憚れたが、私たちの旅行を楽しむんだと言い聞かせ、バスへ乗り込んだ。
バスの中でもフェリーのスタッフとメッセージのやり取り続ける通訳係になっていた。バスに乗って3時間位経った頃、ようやく市内のバスセンターに到着。それと同じ位でおじさんはパスポートを届けてもらうことができた。ほっと一安心。
私たちはその後モールでお土産を買い、未練の無いようフィリピングルメを満喫し空港へ向かった。おじさんとも空港で合流。結局チェックインの時間ギリギリで最後までドタバタだった。とにかく間に合ってよかった。
ただおじさんはパスポートを取り戻した瞬間「俺が1人で行った方が早かったかもな」と態度が大きくなった。それが疲れた私たちをイライラさせた。帰国したら高級寿司をご馳走してもらう約束をする。
飛行機はずいぶん遅れていて日本への到着も遅れた。私と先輩は次の日そのまま仕事に向かうため到着時間が気になりソワソワしていた。飛行機は座席狭いのでとにかく寝心地が悪かったけれど、明日の仕事のため諦めずに何とか寝ようと試みる。
そうしている間に飛行機は到着。ただ既に朝の7時過ぎており、飛行機降りてから全力疾走で空港を駆け抜けた。何とか電車に乗ることができ、新宿駅に着いたのが8時57分。爆走して何とか始業の9時に間に合った。私のマニラ旅は慌ただしく幕を閉じた。
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