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対機説法

仏教の根源となった、ブッダ(ガウダマ・シッダッタ)は空想上の人物ではなく、実在した人物です。

約2500年前に覚りに気づき、ブッダ(覚者)となりました。

生身の人間であったブッダは、自分が到った境地は誰にも理解してもらえないと思いました。

覚りの境地は、どうしても言語化できませんでしたので、覚りに至る方法を伝えて歩いたのです。

ここで出てくるのが『対機説法』

普遍的な覚りの境地を言葉にできるなら、そう多くの言葉はいりません。

しかし仏教には、84000の教えがあり、膨大な数の経典があります。

是の意味することは、覚りに至る方法は、人それぞれ違う。

ということです。

その人に対して、的確なアドバイスをして、臨機応変に教えを説く。

これが対機説法です。

病院で、人の症状によって処方する薬が違うのと同じことです。

どんなに素晴らしい名医(ブッダ)でも、健康(覚り)は与えられません。

その患者(衆生)に見合った薬(教え)を処方してあげ、健康(覚り)になるのはその人の努力(修行)ということです。

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