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日本の著名なUI/UXデザイナーをまとめてみた

今年度から肩書きがUIデザイナーになった者です。

私の所属しているWeb制作会社では、以前までは「デザイナー」が製作陣の通名だったのですが、自他から見て担当領域が曖昧であったということもあり(多分)、今年度から「UIデザイナー」が使用されるようになりました。※やること的にはUI/UXデザイナーです

UI/UXデザイナーの具体的な職域に関しては人によって意見があるところだと思いますが、私としてはいわゆる「デザイナー」という言葉が世間的には主に表層、ビジュアル面の制作を生業としているイメージがあるのに対して、「UI/UXデザイナー」はその名の通り「ユーザーインターフェースとユーザー体験」に対し責任を持ち、形にする、という役目を担っている職種だと捉えています。特にこのユーザー体験の部分というのが私には未知でして、「よくわからんから勉強しなきゃなー、とりあえずこの職で有名な人の真似事からはじめるか」といったような状態でした。ここからタイトルの「日本の著名なUI/UXデザイナーをまとめてみた」につながります。

基本的に自分が時々振り返るためのまとめとなりますが、UI/UXデザイナーの方や、それを目指す方にも場合によっては参考になるかもしれません。よろしければご活用ください。

深津 貴之さん / 株式会社THE GUILD、note株式会社

まずは株式会社THE GUILDの代表のほか、note株式会社のCXOも兼任されている深津 貴之(@fladdict)さんです。深津さんに関してはnote主催のイベント等露出が多いので私も以前から存じ上げていました。iPhoneの黎明期にはトイカメラや連写カメラ等、個人でのアプリの開発を行っていたほか、先述の通り現在はnoteのCXOをされていたりと先見的なサービスの立ち上げ、運用でよく知られている方です。

note

「使いやすさ」が突き詰められたインターフェース

やはり深津さんのUI/UXデザイナーとしての実績で真っ先に挙がるのはnoteではないでしょうか。「使いやすさ」という面で徹底的に分析がなされたインターフェースは、ユーザーが「読む」にも「書く」にもストレスを全く生じさせません。noteの掲げる「誰もが創作を始め、続けられるようにする」というミッションのもと、あらゆるユーザーへの入念な配慮が伺えます。noteを利用していく中で特徴的なのは「スキ」機能がほぼ全ての画面から利用可能という点です。ここからは、インターフェースの面から書き手ユーザーのモチベーションを高めようという意図が強く感じられます。

こちらのイベントで紹介されていた、「クリエイターの継続率を高めるための施策」が非常に興味深かったので是非ご視聴をおすすめします。


坪田 朋さん / 株式会社Basecamp、dely株式会社

続いて株式会社Basecampの代表、坪田 朋さん(@tsubotax)です。現在はdely株式会社のCXOも兼任されています。株式会社ライブドア、株式会社ディー・エヌ・エーなどを経て、多くのUI/UXデザイン領域を専門とする組織の立ち上げを手掛けられてきた方です。

クラシル

ユーザーに「作りたい!」と思わせる構造設計

坪田さんがCXOを務めていらっしゃるdely株式会社はレシピ動画サイト「クラシル」の運営会社です。クラシルは動画をメインに活用しながら料理レシピを紹介するプラットフォームであり、料理名や食材から簡単にレシピを探すことができます。季節のおすすめや、時短レシピ、ダイエット料理など様々な角度からピックアップが構成されており、ユーザーに「作りたい!」と思わせるような魅力的なレシピサイトとなっています。

スマホアプリ版ではクラシルショートというユーザー投稿型のコンテンツが運用されており、坪田さんは以下の記事でクラシルショートの立ち上げからリリースまでをまとめていらっしゃいます。

こちらの記事は「ユーザー体験」というものを改めて考える上で大変参考になりました。

土屋 尚史さん / 株式会社Goodpatch

続いて株式会社Goodpatchの代表及びCEOの土屋 尚史さん(@tsuchinao83)です。Gunosy、マネーフォワードのスタートアップから始まり、コーポレートミッションの「デザインの力を証明する」という言葉のもと、UI/UXデザインを強みにしたプロダクト開発でスタートアップから大手企業まで数々の企業を支援していらっしゃいます。

Goodpatch

ビジネス課題をデザインで解決するデザインカンパニー

Goodpatchは先に挙げた御二方及び企業のように自社サービスにフォーカスするのではなく、主にクライアントワーク事業を行う企業です。そういった意味では私の所属しているWeb制作会社と近いものがあるかもしれません。先述の通りスタートアップから大手企業まで数々の企業をパートナー企業に持つため、UI/UXデザインを用いて新規事業の立ち上げや、企業のデザイン戦略立案、デザイン組織構築支援など、様々なビジネス課題を解決に導いています。

出前館

コンセプトは「いつでも、みんなの出前館」

株式会社出前館が企画・運営するデリバリー総合サイト・サービスの「出前館」はGoodpatchの実績のうちの一つです。2019年のアプリフルリニューアルに伴い、ジャンル別検索やキーワード検索、ビジュアル面の刷新等、ユーザーの使いやすさを考慮した新たな機能の追加が行われました。

こちらのリニューアルに関してはGoodpatchのコーポレートサイトで詳しく紹介されていますので、是非ご一読ください。

今回のまとめ

ユーザー体験という概念自体はUI/UXが自身の担当領域となる前から持っていましたが、正直私の中では「ユーザーがそのサービスを利用するときに感じる、かっこいい、綺麗、楽しい、のようなエモーショナルな部分を表層で表現する」ぐらいの感覚ぐらいでしかありませんでした。しかし今回ご紹介させていただいた御三方はそういった表層の設計は勿論ながら、ユーザーの性質や動き、使用場面から「使いやすさ」を導き出し、「どうすればユーザーが快適に、ストレスを感じることなくサービスを利用しできるか」を徹底的に研究しているように思えました。おそらく私がこの先考えていかなければならないのはこのあたりのような気がします。

今回の場合、職名変更に際して経営陣が以上のようなこと私に期待していたかどうかはわかりませんが、幸運なことに割と自由にできる環境なので自分から関わる範囲を拡張していこうかなという気持ちです。

また参考になったUI/UXの領域で参考になった方がいらっしゃったらvol.2としてまとめてみようと思います。では。

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