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「話さない」を楽しむということ

5年程前、会社を辞めたいという話を人事部長にしに行った時のこと。

「ジャスミンさんは何をしている時が一番楽しいんですか?」と質問され、「動物と触れ合っている時ですね」と即答したことを覚えています。

”会社を辞める”というわりとシリアスな話をしている途中の質問。もしかしたら部長はその回答次第では異動も含めて私の進退を検討してくださっていたのかもしれない・・・と振り返れば思います。笑

しかし、あまりにも即答で、全く仕事に関係のないことを答えてしまったものだから、部長は苦笑いした後にこう言いました。

「”会話が生まれない”という安心を感じられる関係性を、今のジャスミンさんは求めているのかもしれませんね」

場合によっては質問の意図とずれていると指摘されてもおかしくない回答だったのに、そこまでくみ取ってくださった部長に脱帽。(今も超尊敬してるし、大好きな方です。)

当時入社2年目で管理職に抜擢して頂き、クレーム対応、スタッフからの悩み相談、個客との会話に日々忙殺されていました。

「言葉」を扱うことが仕事の中心だったので、扱い方によっては相手を傷つけたり、逆に傷つけられたりすることもしょっちゅうでした。

おそらくそんな日々の中で、誰かとの「会話」がない時間をとにかく求めているのかもと、改めて気付かされた瞬間でした。

話したり、説明したりしなくても、無条件に受け止めてもらえる感覚が欲しかったのかもしれません。

夫の膝でうっとりする保護猫ちゃん

動物たちも、表情や仕草や鳴き声でたくさんお話してくれます。

ただ、”同じ言語を持たないからこその心地よさ”もあるのかな、なんて思ったりもします。(もちろん同じ言語で話せたらいいなぁと100万回くらい思ったこともありますが・・・笑)

結局、私は現在も人と対話をするのがメインの仕事を継続しています。

これからも「疲れてるな」と思ったら、「話さない」ことを楽しむために、動物園や保護猫・犬カフェに遊びにいこうと思います。
そして私も自分が出来る形で動物さんたちに恩返しをしていきたいです。




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