ダブり〜3限目〜B

公園に入りベンチを見つけた。
そこに、
俺、ゴウ、ウエイが座り
タイケ、ナカヒロは地べたであぐらをかいていた
イサカは、腕を組みながら立っていた。

俺は、
「コーヒーでも買ってくりゃ、よかったな」
すると、タイケが
「買いに行くか?そこに自販機あるし!」
俺は
「だな、買いに行くか!」
「お前ら、いらねぇか?ついでに買ってくるよ」と俺が言うとそれぞれ好きな品を言い出した。

俺とタイケは飲み物を買いに行った。
少し歩くとタイケが俺に聞いてきた。
「なぁ?実際んとこ副会長さんと、どうなの?」
俺は
「どうなの?って何?」
タイケは
「いやぁ〜さっきはあんな感じでイジってた
けど、実際のところどうなのかなぁ?って」
俺は
「何もねぇよ!まぁでも正直な話やっぱり、
他の奴らは俺が年上だから多少は気使ってくるんだけど、あいつには全くそれが見えん。むしろ少し位は気を使えと言いたいところだよ」
タイケは
「気使わないってか。ははは」
俺は
「でも、実際2コ下とここまで絡める自信は無かったからな!それを考えると・・まぁ友達って感じだな」
タイケは
「そっか!良かったじゃん!みんな、多少気は使うだろうけど、お前だから絡みやすいんだよ」
と言って俺の肩を叩いた。
そして続けてこう言った。
「でも実際、学校辞めると思ってたわ。でも最近
お前、なんつぅかトゲが無くなったって言うか」
俺は
「トゲが無くなった?なんだそれ?」
タイケは
「何もねぇ!まぁ楽しみなさいよ」
「あと、マキが今度4人でどっか行こ!って言ってたぞ。副会長さんとLINEで日程決めるって言ってたから」
俺は
「あいつは、ほんと誰とでも交換するんだな」
と言いながら自販機で缶コーヒーのボタンを
押した。

戻ってくると
他の3人は各々の近況報告でもしてるかの様に
話していた。

それもそうだ、俺はともかく残りの奴らは、
ゴウと久しぶりに会ったんだから。
色々話したい事や聞きたい事もあるだろうし

ゴウの出来事はだいたい俺がみんなに話してるしみんなの事はだいたいゴウに話してる。
だから、ある程度雑談したところで
「で!?どうなのよ?」

ゴウは、
「何か変な展開を期待してないか?」

俺たちは、期待していた。

タイケが
「面白い事があるんだろ?」
と聞くと、ゴウは
「あぁ、退屈しのぎにはなるぞ」
と言って話だした。

ゴウの話によると、モトキタは以前からストーカーにあってるらしい。
後をつけられてたり、誰かに見られたりしてる気がするらしい。
また、朝郵便物を確認して夜また取ればいいやって思ってたのが、帰ってくると何通か減っているらしい。
とどめには、洗濯物が何度かなくっていたと
言う事だ。
だから、ゴウが声をかけた時に異常にビビったようだ。傷の手当ても本心だが、実際はゴウが声をかけてくれた事で安心をしていた。

俺は
「マジか!?それはヤベーな」
「でもそれの何処が退屈しのぎになるんだ?」
「てか、それマジか?モトキタの勘違いとかじゃ
ねぇよな?」

するとゴウは
「正直俺も思った。でも、モトキタって結構色気あるしなっ」

俺はゴウの顔を見た。

ゴウは
「馬鹿っ!そんなんじゃねぇって!」
「もしこれが本当だったら、危ないだろ?」
「てか、実際それで事件になったのも、
最近ニュースでやってたろ?」

珍しく口数が多い。
ちなみに、ゴウはニュースを見る人間ではない。どちらかと言うと出る側だ。

俺は、
「まーそれはまたゆっくり聞くとして。何をするんだ。」

するとゴウは、
「俺がその変態野郎を捕まえる事にした」

「はぁー!?マジかそれ?」
俺たちは言った。

タイケが言った。
「そのストーカー、死んだな。」

イサカが
「ユウなら、担任だからともかく、何故?」

するとゴウは話出した。
「実は、俺が今学生してるのは、ある意味モトキタのお陰かもしれない。正直、ダブった時に辞めてもいいって思ってたんだ。だけど、あいつは
学校は面白い面白いってずぅーと言ってたんだ。正直俺はその時、モトキタの言う学校の何が楽しいのかは分からないけどな。でも、今はツレにも恵まれこの辺じゃ名前も売れ仲間がいっぱいできた。その分敵もだけど。でもなんか認められてるって感じかな!?正直これってしょうもない事
かもしんねぇけど今はあん時より楽しいんだわ」

俺たちはあんなに話すゴウを始めて見たかもしれない。

ナカヒロが言った。
「お前、その先生に惚れてんじゃね?」
コイツは本当みんなが言いたい事を代弁してくれる。

ゴウは
「かもなっ!でも、叶わぬって奴だわな」
「だって教師と生徒だかんな」


ゴウは本当、自分に正直な奴だ。

ゴウは話続けた。
「だからって訳じゃないけど、守ってやるのが恩返し的な!?てか、最近暇だし」

とらしくない感じだった。

俺は言った。
「お前、マジか!?」
「おい、らしくねぇな!どうしたんだ?」
「てか、惚れてんだろ?」

タイケが
「ちょっとユウ、、、」

俺はそれをさえぎり
「言えよ!!守ってやりたいって。恩返し?都合のいい様に使ってんじゃねぇよ、モトキタはそれが仕事なの!だからお前が続けようが辞めようがアイツには関係ない事なんだよ」

ゴウは俺を見た。

俺は
「おい、なんか文句あるのか?」

その瞬間
「お前の言う通りかもな!」
とあのゴウが素直に話を聞いた。

俺は、
「じゃー守ってやれよ」

するとゴウは「おう」と言った。

ナカヒロが
「んで、何すればいい?」
コイツは本当代弁者だ。

そうして俺たちは、
ストーカーを捕まえる事にした。

3限目Cにつづく

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