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まずはケガを防ぐトレーニングをしましょう

私の勝手な解釈ではスポーツは楽しむためのものであり、健康になるためのものだったりもします。

かたや競技は楽しくないこともあれば、必ずしも健康的とはいえず害すらあります。

柔術の良いところに、マイナー競技がゆえにトップ選手との距離感が近いことがあります。スパーリングだってお願いすればできるでしょう。

反面、楽しみたいだけの人と競技にフルコミットする人との境界線はないので練習での能力差、熱量の差が顕著に出ます。

スポーツでも競技でも前提として動けないほどの怪我や病気をしてないぐらいには健康である必要があります。



まずは怪我しないためのトレーニングを

スポーツをたのしみたい人も競技を究めたい人も両方にフィジカルトレーニングに取組んで欲しいと思います。

理由は兎にも角にも怪我を防ぐためです。

格闘技という性質がゆえかフィジカルトレーニングというと能力の強化に目が向きがちですが、多くの場合、強化以前に土台となる機能的動作の改善が必要だったりします。

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以前の記事にも出てますが、トレーニング分野ではもう10年前には筋肉を鍛える考え方から動きを鍛えるという考え方にシフトしてました。

ボディビルやフィジーク競技の場合は見た目の美しさこそ機能美と言えるのですが、日常生活を含め、他の動きを伴うスポーツや競技では見た目はおまけです。

それまでは見た目を鍛えるウェイトトレーニングの延長線上に競技のトレーニングもあったようなものです。マシントレーニングなどが良い例です。

イメージされる強化のための『The・トレーニング』みたいなのは中段のパワーの部分になります。

中段の強化の前に土台である機能的動作を改善しなければ、怪我もしやすくもなれば、パワーも競技スキルもやせ細ってしまいます。

また、身体能力に恵まれたアスリートで競技スキルもパワーも優れてますが、機能的動作ができてないがためにケガに悩まされるなんてこともよくあります。


機能的動作はあいかわらず普及しない

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ウェイトトレーニングの種目は動画を探せば良いも悪いも見つかる時代になりました。

柔術でいうガードやトップのスタイルが人それぞれであるように、トレーニングも被る部分はあっても全員が同じではありません。

図は競技スキルは競技指導者が教えるものであり、トレーニングはトレーナーが教えるものとしたものです。

フィジカルトレーニングがいまいちうまくいかない理由はいくつかありますが、簡単なのは事前評価が無いからでしょう。

トレーナー視点で見れば、機能的動作とパワーは人それぞれです。まず評価した上でトレーニングをしていきます。

もう分野内では使いまわされた表現でしょうが・・・

評価なくしてトレーニングしていることは、風邪で病院に行って何の診察もなしに湿布薬をもらうようなものです。

多くの場合、トレーニングしてもパフォーマンスが上がらないのはここに理由があります。

小さい世界にいると実感できませんが、パフォーマンスを考えるトレーナーさんは業界のごく一部です。何ならトレーナー業に従事する人も人口あたり極小でしょう。

よって現状はなかなか運がよくないとお金を払っても良いトレーナーに巡り合うことが難しいと思います。

評価がなく機能的動作の改善やパフォーマンスアップが難しい場合でも、フィジカルコンタクトのある格闘技という競技やスポーツの性質を考えると湿布を貼っていても損はしないと思います。

Yusuke Yamawaki

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ケガを防ぐ為のコンディショニング記事まとめ


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