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約束より早く

7月31日の朝9:30、玄関のチャイムが鳴った。

私は寝起きのパジャマのまま、もちろんすっぴんでご飯を食べていた。海外に移り住んで1週間程、明日から新しい職場での仕事が始まるので今日中にやっておくべきことがいくつかあった。

そのうちの1つが切れてしまった電球を交換してもらうこと。バスルームの電球なのだが、天井が高くとても私では換えられない。業者さんがやってくれるということだったので、お願いした。彼は前々日にどの電球の交換が必要なのかを確認しに私の家に来ていたため、その際に7月31日の午前10:30に約束を取り付けていた。

しかし、1時間前にチャイムがなった。私はここの新しい住人で知り合いはいないし、電気を交換してくれる彼しか、今日私の家のチャイムを鳴らす人はいないはず…

ドアを開けると、彼がいた。
彼「ちょっと早く来ちゃった。」
私「1時間ね」

そのまま彼は、じゃあ入るね〜と言ってバスルームに行き、件の電球を交換しており、私はその間、パジャマですっぴんのまま、朝食の続きを再開した。どうしたら良いのかよく分からなかったし、ほかに何も思いつかなかったので。

彼は全然気にした様子もなく、そのまま自分の仕事しっかり遂行して帰って行った。

もしかしたら、ここではこんなものなのかも知れない。これが異文化の洗礼なのか?と思い、なぜだか笑えた。

これが文化間の時間に対する考え方の違いなのかはよく分からないが、そのうち分かってくることあるだろう。しばらく、観察してみようと思う。

しかし、1時間は早すぎるでしょう。笑

#エッセイ
#海外生活
#異文化理解

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