210829-暮らし文化-椿の収穫
夏場は畑の下草刈りを行い、秋の実りに備える。(基本的に落ちたこうろや実を拾うため)
久々に島のお母さん宅に伺った。
軒下にこうろがズラリと並んでいる。残暑厳しい中、ご夫婦2人で収穫したのだから、、頭が下がる。
こうろから外した実を手作業で選別していた。
「うちは、そんなに山もないから選別機は使わないの。昨年と今年は豊作だから手が回らないけど、例年はこの半分以下しかとれないしね。」
「昔、選別機を買って使ったんだけど、納得いかなくて人にあげちょった。」
「選別は昔から年寄衆の仕事っていわれていてね。」
こうろから外した実を数日天日干しにしていた。
これ(ケミ)も叔父が作ったのかと聞いたところ「(このケミは)婆様達がとってくれていたの」(昭和初期前?」
島のお母さんが実の入ったのみを振るうと、波のように実が空を踊る。
「私なんてまだまだだよ。嫁いできて、すぐの頃は大工や漁師の仕事の手伝いで椿の仕事なんてしてなかったんだから。◯さんは、生まれもここだからもう随分してるんじゃないかしら?」
そして、石やカスがケミの先に分かれていた。
※その瞬間を写真に収められず残念。
私にもチャレンジさせてくれた。「実を落とすのが怖かったらあっち(アスファルト)でしておいで」色々コツを教えてもらうが、、
楽器のようにじゃりじゃり音はでるものの、波のように宙を舞わず、しまいには地面に打ちますける。
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