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マンツーマン(マークのはずし方)

前回のマンツーマン(ディフェンスの守り方)編は理解できましたか?
今回も引き続きマンツーマンについて書いていきますが、前回が守り方の基礎だったのに対し、今回は攻撃の基礎であるマークのはずし方について説明していきます。

マークを外すことはあと出しジャンケン?

皆さんはジャンケンでなぜあと出しをしてはいけないと思いますか?
それはあと出しをしたら確実に勝てるからです😤
ジャンケンは条件を平等にして運の部分で勝負する為にあと出しを禁止しているのです。

ではサッカーやフットサル、その他のスポーツで『あと出し禁止』のルールはあるでしょうか?
先に動き出す『フライング』は反則でも『あと出し禁止』のルールはほとんどありません。

サッカーやフットサルに限らず、多くのスポーツであと出しができると勝てる確率が大幅に高くなります。

実際に一流とよばれるプレーヤーは相手の動きを見てしっかりとあと出しをしています。

しかしサッカーやフットサルをまだまだ理解できていない皆さんは、相手の状態を見ずに自分のしたいプレーをやってる状態です。

ジャンケンで例えるな俺はグーだけで良いんだ!
真っ向勝負がカッコ良いんだ!
と言った感じでパーやチョキを出さず、ひたすらグーを出し続けている状態です😅

何も知らない相手なら1回目はそれで上手くいくこともあるでしょう。
しかし賢い相手なら3回目くらいから気がつき始め、4回目からは完全にバレて勝てなくなってしまいます😰

あと出しで勝つ為に必要なこと

あと出しで勝つ為に必要な3箇条。

これが実践できれば1対1で勝てる確率は大きく上がります。

まず1つ目は相手の動きをよく見ること

これは後出しの基本中の基本です。

自分の動きに対して相手は何を警戒しているのか?

何を狙っているのか?しっかり理解する必要があります。

相手をよく見て自分勝てる手を出さないとあと出しは成立しません。

2つ目は選択肢を3つ以上準備しておくこと。

ジャンケンならグー、チョキ、パー。

今回のマークを外す場面なら

①縦に走りディフェンスの裏を取る。

②中に走り中央でパスを受ける。

③急にストップして一瞬ディフェンスと距離が空いた瞬間に足元でパスを受ける。

の3つです。

ジャンケンと一緒で1つの方法しかない選手を止めることはそう難しくありません。

1つ目でダメだった瞬間に2つ目、2つ目がダメだった瞬間に3つ目か1つ目と準備していないと簡単に負けてしまいます。

相手の動きに合わせて勝てる方法を選ぶこと、つまり相手の逆をとらないとあと出しは成功しません。

3つ目はタイミングです。

自分があと出しを狙っているということは相手も狙っている可能性があります。

動き出しが早すぎるとあと出しのあと出しをされてしまい、遅すぎるとあと出しが間に合いません。

あと出しを成立させる為には正しいタイミングで動き出す必要があるのです。

後出しの実践例

では今週の練習の中で後出しに成功した場面で説明していきます。
下の写真を見てください。
赤い矢印がデフェンスが動こうとした方向、
白い矢印がオフェンスが走り出した方向です。

このプレーの直前までオフェンスはずっとパサーの方向に体を向けて、パスをもらう為にポジショニングを修正していました。

ディフェンスもその動きに合わせてパスが出る瞬間にカットができるよう、ポジショニングを修正していました。

そしてディフェンスはパスカットを狙ったのか、飛び出してきた瞬間を見逃さず、オフェンスは逆方向の裏のスペースへ走り出しました。

その後のボールコントロールでミスをしてしまい、ゴールには結びつきませんでしたが、
今回のマークのはずし方という点ではお手本となる良いプレーでした。

次回も同じテーマで練習していきますが、今回説明した選択肢という視点で、より細かいことまで取り組んでいきたいと思います。

解説付きの動画はこちら↓