始まりはMagicから

ワクワクとトキメキが宝箱から溢れて零れ落ちる様子が浮かんだ。キラキラと輝いて、可愛らしくて気持ちがいい曲だと思った。

松尾太陽さんのアルバム「ものがたり」の1曲目を飾るMagic。全編英語のこの楽曲は、恋の始まりや一目惚れの瞬間に世界が輝いて見える時間を歌った曲だと思っている。思っている、という理由は明白。英語詞なので、やはりどうしても日本語の歌詞より解釈の幅が広くなるからだ。でもそこも含めて、このMagicという曲の良さが出ていると思う。トキメキでいっぱいになっている時って、とても楽しくてふわふわと嬉しいけど、それが周りに全部バレてしまうとちょっと恥ずかしい。だから、もし日本語だったら、ついカッコつけて、こんなに素直にこの曲を良いと思うと言えなかったかもしれない。また、歌詞が英語の分、メロディと歌声から伝わってくる軽やかでウキウキするようなイメージが自分の中で膨らみやすい感じがして、スキップするような、もしくは2mmくらい浮かんでいるような気持ちで足取りが軽くなる。こんなに軽やかで聴き心地が良くて、気持ちがキラキラと明るくなる歌が歌えるなんて、太陽くんは本当に素敵。少し気恥ずかしいけれど、Magicみたいな時間ってやっぱり宝物のような経験だったんだな、とそっと思い出を撫でたくなる。

私は、Magicという曲が大好きだ。

Magic / 松尾太陽


さて感想はここまでだが、折角なので、多分に意訳を含むけれども、私にとってのMagicの物語を日本語にしてみよう。一人称が、僕、なのは気恥ずかしさを緩和するため。私、にしちゃうとさすがに照れてしまうから。

たくさんの人々の中から、たったひとつの特別な輝きを放つ君を見つけた。もう君に夢中さ。

変わり映えのない日常が一気に光り輝いたんだ。僕が探していたのは君だったんだ。この気持ち君に伝わるかな。

どんどん君が愛おしくなるよ。僕の方は準備万端。あとは君の気持ちだけさ。

魅力的な君が持つ、唯一無二の輝きを見つけた瞬間に恋に落ちてしまった。まるで魔法のように、もう君に夢中なんだ。

美しく輝く君から目が離せなくなっていたんだ。流れ星を探すように、つい君のことを求めてしまうんだ。

そろそろ僕の気持ちを伝えてもいいかな。これから楽しいことがたくさんあるよ。さあ、月明かりの下で一緒に踊ろう。

君が何を考えているかはまだわからないけれど、僕は君のためにいるってこと。それだけは信じて欲しい。

そう、僕は恋に落ちたんだ。君と出会ってしまったからね。ダイヤモンドのように輝く君にこの気持ち届けたいんだ。

そうまるで、恋の魔法にかけられたみたいな気持ちなんだ。


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