アネモネを聴きながら。

へえ、この曲、anemoneって曲なのね。

なんかちょっと不思議な曲ね。悲しいような、温かいような。希望の歌のような、何かを少し諦めているような。うん、とりあえず私はすごく好き。最後の方の高音とか、ものすごく綺麗な歌声ね。祈り、みたい。

アネモネ、ってどんな花だったっかしら?花は全然詳しくないのよ。小さい頃、祖母がお庭にたくさん花を育てていてね、その時に一緒に覚えたりできれば良かったんだけど、花が綺麗ってことより庭にいる虫が怖くて怖くて仕方がなくて。うん、だからいつも話半分で、早く家の中に入りたいって思ってたの。そんなだから、アネモネっていうのが花の名前ってことはわかるけど、花のイメージとかは全然浮かばなくて。

結構、いろんな色がある花なのね。全部綺麗ね。赤いのは見覚えがあるかも。花言葉も見てみたけど‥なんか捉え所がないわね。色ごとに見ると愛を伝えるのにぴったりな感じだけど、アネモネ全般の花言葉ってなると、儚い恋とか見捨てられたとか、あんまり望みがない感じになるのね。

ああ、この曲がanemoneって曲なのがなんかわかった気がするわ。アネモネの花を色ごとに分けるみたいに、ひとつひとつの想いや起こったことをシンプルに捉えれば希望が持てるけど、全体像で考えようとすると途端にいろんなことが混ざって不安定な状態になる。色とりどりのアネモネをまとめて1つの花束にするみたいに、いろんなことをまとめて考えるとどうにもならなさそうでも、その中にある一つ一つを拾い集めれば、自分の大切なものが見えてくる。

もしくは、大切なものや愛おしさを集めすぎると、続かなくなってしまうってことをアネモネの花は教えてくれてるのかしらね。

アネモネの花、どの色も綺麗ね。どれが一番か決めるの、私には難しいわ。でも、選べる方がシンプルな美しさがあるのかもね。

ねえ、どうしようか。私たちも、選んだ方がいいのかな。

anemone / 松尾太陽

♬一つまた一つ確かな光を 抱きしめている 抱きしめていく

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