障がいを持つ子の育児を通じて学んだこと③
頭を切り替えるということ
集中する
目の前のことに真剣に取り組み、集中しているときは、回りの状況に左右されず、どれだけでも作業を続けられるものです。皆さんも経験があろうかと思います。
この時、物事が上手く進めば良いのですが、そんな時ばかりではありませんよね。例えば、外部要因によって中断させられること、よくあると思います。電話がかかってくる、人に呼ばれる、何故か行き詰るなど。
こうなれば、思考や作業を一旦中断して、別のことに目を向けることになります。でも、気持ちを切り替えるのに少々時間がかかります。
だって、せっかくいい調子だったのに、中断せざるを得ないんですから。
これが、障害を持つ子となると更に大変です。
集中して行っていることを中断することが非常に難しいのです。
どうしても、それをやめさせて次の行動に移さなければならない場面があります。例えば、自分遊びに夢中なのに、学校へ行く時間になった時など。対応を誤れば、パニック状態となり手が付けられなくなります。
目先を変える
この時によく使われるのが、時計の針の位置を覚える、絵カードで学校を意識させるなど。
我が家では、時計や絵カードの理解まで達しなかったため、あの手この手で対応しました。
視覚へは、学校の帽子、ランドセルを見せる。
聴覚へは、明るく楽しい声で
「がっこうにいくよー」「くつはいてー」
と具体的な行動を声にして伝える。
上の息子もこだわりが強く、一旦行き詰るとパニック気味になります。そういうときは、目先を変えた話題に誘導してあげると、スッと冷静さを取り戻してくれます。
集中する事と視野を広げること
私たちが社会生活を営む上でも、意識の拡散と集中の切り替えは非常に大切だと思います。特に厄介なのが、集中している状態から離脱することだと思います。うまくいっていなくても、ムキになって続けようとしてしまう時などです。
人間の処理能力は、視覚情報有利と言われています。
なので、意識を集中させるときは、目線を下げて目に入る情報を厳選する、逆に拡散するときは目線を上げて色々な情報を視野に入れる。
さらに、耳から入る情報も有効です。
行き詰まっている時の、同僚からの一声に救われること、ありますよね。
当たり前の事ですが
このように、当たり前の事ですが、案外出来ないことでもあります。
私は、育児を通じてこの当たり前の大切さを痛感しました。皆様も一度見直してみてはいかがでしょうか。
常に、ビギナーであれ。
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