海外出張 シアトル探訪記
2024/5/19~25の期間でアメリカ・シアトルで開催されたMicrosoft Buildという技術カンファレンスに行ってきました。
この記事ではMicrosoft Buildの内容以外の生活面や観光面について振り返りたいと思います。
日程
5/19(日) : 羽田を出発、シアトル到着、ボーイング工場ツアー
5/20(月) : レドモンドのMicrosoft本社に出社
5/21(火) : Microsoft Build 1日目
5/22(水) : Microsoft Build 2日目、The Museum of Flight観光
5/23(木) : Microsoft Build 3日目
5/24(金) : シアトルを出発
5/25(土) : 羽田到着
天気と気候
シアトルは雨が多い?
シアトルという名前はスターバックス発祥の地やAmazonの本社の所在地として聞くことは多くても、シアトルがどのような場所か、知っている人はそれほど多くないように感じます。
シアトルは緯度が日本よりも北にあるため、気温が低い傾向にあります。筆者が訪れた5月は日本が30度を超えるころでも、シアトルは良くて20度といった気温で、長袖が必須でした。
出発前にシアトルを知っている人に少し聞いたところ、皆「シアトルは雨が多い。しかもみんな傘をささない」と口を揃えていいます。しかし、実際に雨が降ったのは5日中1日だけでした。たまたま天気が良かっただけかも?と思いましたが、現地の人もその通説は間違っていると言っていたので、シアトルだから特段雨が多いというわけではないようです。
ただし、雨が降ってもみんな傘をささないというのは本当で、雨が降っているのに傘をさしている人はほとんどいませんでした。
背徳感のある飲酒ができる街シアトル
また、シアトルは日本と比べて昼が長いことが特徴です。20:00くらいでようやく夕焼けになるくらいで、頭ではわかっていても実際に体感すると新鮮でした。日本人にとっては明るいうちからお酒を飲んでいるという背徳感も味わえます。
街の様子と治安
シアトルの街並み
シアトルは主に中心部と海側のマーケット周辺に観光地が集中しています。中心部はビジネス街としての顔が強く、ビルが立ち並び、人通りも多いです。
日本と比べて建築基準法がゆるいからかは不明ですが、独創的なデザインのビルが多く、建物の外観を見て歩くだけでも楽しいです。
また、それぞれのビルは独創的ながら町並みとしては統一感があります。それに加えて海側に移動すると昔ながらのレンガ造りの建物も多くあります。
治安は良いが・・・
当たり前ながら日本と比べると治安が悪いのは確かです。それでもアメリカが銃社会であると考えると、シアトルは比較的治安が良い方だと思います。
実際に危ない思いや身の危険を感じたことはありませんでした。ただし、一般的に海外で注意しなければならないスリや窃盗は同様に注意が必要です。
昨今のアメリカではホームレス問題は深刻で、シアトルも例外ではありません。シアトル・タコマ国際空港から電車でダウンタウンに来ると使うであろう「ウエストレイク駅」の出口はホームレスの住居になっていました。
特にサードアベニュー周辺はホームレスが多く、明らかに薬物をやっている人や、何かが見えているのか道端でシャドーボクシングをしている人もいました。現地の旅行会社からもサードアベニュー周辺は危険だから行かないようにと言われていたので、間違って入らないように注意が必要です。
買い物と物価
クレジットカードの明細に覚悟を
とにかく物価が高いです。国としてインフレが進んでいるのに加え、昨今の円安もあり、日本円で考えると目玉が飛び出ます。
基本的に「観光スポットでお土産を3,4個買うと1万円」くらいの感覚で考えておく必要があります。
アメリカはクレジットカード社会なので現金が使えない店も多いです。それがまた意識せずにお金を使ってしまう原因になります。あとからクレジットカードの明細を見て日本円に換算して絶句するまでがアメリカ旅行です。
ただし、次のものは日本と同等か、それよりも安いです。筆者の大好物ばかりなので天国です。
肉:日本と同等かちょい高くらい
コーヒー:日本と同等くらい
クラフトビール:日本より安い
買い物のときの注意点
カラーバリエーションやサイズのバリエーションがある商品やお土産を買うときは、注意が必要です。
カラーバリエーションが違うものが普通に紛れていたり、表示と違うサイズのTシャツが混ざっていたりします。
筆者は今回まんまと引っかかり、「Small」とシールが貼ってあるTシャツを買ったら、実際の首元には「XL」の表記が。帰国後に気づいたので時すでに遅しです。そこそこちゃんとした店だったので、確認しなかったのが盲点でした。
日本のようにレジで「XLサイズでよかったですね。」などど確認はしてくれません。現物を確認できるときは絶対に確認しましょう。
日常に見つけた驚きポイント
ここからは日々シアトルで生活した中での発見や驚きを紹介します。
建物は基本開き戸
98%くらいの建物が開き戸でした。日本のような引き戸はほとんど見かけませんでした。
まぁそれは想定内ではあるのですが、意外なのは自動ドアも開き戸!扉の前にセンサーがついていて自動で開くものや扉の取っ手にセンサーがついていて、触れると自動で開くものなどバリエーションがあって面白いのですが、引き戸の自動ドアに慣れている筆者にすると若干開くまでの時間や開き方が違和感がありました。
店員さんは意外と親切
アメリカに来るまではグロッサリーの店員は椅子に座って無愛想にレジを打つイメージを持っていました(映画の見すぎ)。しかし、実際には日本と変わらないくらいの親切さでした。
アメリカもセルフレジが普及しているので自分でやることが多いですが、アルコールを買う場合や問題が起きたときには店員さんがすぐに駆けつけて親切に対応してくれます。
グロッサリー以外の対面レジもいくつか利用しましたが、どこのスタッフも親切でした。
犬に優しい街
シアトルの街中を歩いていると至るところで犬の散歩をしている人を見かけます。レストランのテラス席にも犬を連れてきている人がいたりしました。
街中には犬の一時預かり所や犬の💩用の袋とゴミ箱があり、犬を飼っている人にはうれしい設備です。
なお、猫カフェも日本と同様にありました。
ホテルのアーリーチェックイン
これはアメリカの文化なのか、たまたまなのかはわかりませんが、滞在した2つのホテルともチェックイン時間前にホテルに荷物を預けようとしたときに「もう部屋準備できているけど入る?」と言われました。日本であれば追加費用が発生するような提案をホテル側からしてくれたのは驚きでした。
観光スポット
ここからはシアトルで訪れた観光スポットについてオススメ度と共に紹介します。
★5:誰にでもおすすめできる
★4:好きな人は絶対行ったほうがいい
★3:オーソドックスな観光地としてどうぞ
★2以下:暇があれば行ってもいいかも・・・
The Museum of Flight ★★★★★
シアトルは飛行機メーカーのボーイング発祥の地としても有名です。
その地にある航空博物館は絶対に行くべき観光スポットです。
実は筆者は当初予定をしていなかったのですが、現地でおすすめされて時間を見つけて行ったところ、「行ってよかったスポット第1位」になりました。
飛行機以外にも宇宙船や宇宙服、月の石など宇宙関係の展示もあり、航空宇宙に興味がある人には絶対におすすめします。
屋外には戦闘機から旅客機まで実機が10機ほど展示されていて、その中の数機には実際に搭乗できます。飛行機好きにはたまらない場所です。
個人的には伝説の超音速旅客機コンコルドに乗れたのが一番の思い出です。
Boeing Future of Flight ★★★★☆
シアトルの北に位置するボーイングの工場は容積が世界最大の工場としてギネスブックにも認定されている工場です。
ここではボーイングの飛行機を製造する工程を見学できます。工場内はカメラなどの持ち込みが禁止されていますが、飛行機が作られる状況を目の前で見ることができるのは非常に貴重な体験です。飛行機もさることながら、文字通り、終わりが見えないほど長い地下通路などは圧巻でした。ボーイングの公式ストアが併設されているのでお土産も購入できます。
Starbucks first store ★★★★☆
言わずと知れたスターバックスの1号店です。ここでしか買えない豆とタンブラー目当てに訪れました。店内での飲食はできません。
壁に並んでいる商品も展示品で、実際にはレジで「これとこれと・・・」とカタログを見ながら注文していくスタイルです。
ちなみに土日や日中はディ◯ニーもびっくりの長蛇の列ができるので、それ以外の時間を狙っていくことをおすすめします。
午前6時から20時まで営業しているので、行ける時間帯は多いです。日本から行く多くの人は時差ボケで1日目は早く起きてしまうので、その時間に行くのがおすすめです。
Starbucks Reserve Roastery Seattle ★★★★☆
世界に数店舗しかないスターバックスの旗艦店は発祥の地シアトルにもあります。ここではコーヒー豆を焙煎している様子を見ながらコーヒーをいただけます。
また、1号店同様にここでしか買えないコーヒー豆やグッズもあります。店内ではウィスキー樽熟成のコーヒーを飲んでとても美味しかったので、豆を買ったのですが、250gで$40(6,269円)でした(昇天)。
Pike Place Market ★★★☆☆
パイクプレイスマーケットはシアトルに数日滞在するなら必然的に食事などで一度は行くことになるでしょう。スターバックスの1号店もこの近くにあります。
ここでは新鮮な魚介類や野菜、果物、花などが売られていて、観光客で賑わっています。また、マーケットの中には飲食店も多く、シーフードやクラムチャウダーなどシアトル名物を食べることができます。
The Seattle Shop at 56 ★★★☆☆
ザ・シアトルなお土産を買いたいのであればここが一番品揃えが良さそうです。Tシャツやマグカップ、キーホルダーなどが売られています。ただし、本当にコテコテのシアトルグッズ(SEATTLEと書かれたTシャツやステッカーなど)がほとんどなので、そういうものを求めていない人は行くと何も買うものがないかもしれません。
ちなみに店名の56は56番目のPier(桟橋) にある店ということらしいです。
The Gum Wall ★☆☆☆☆
シアトル史上最短で見終わる観光地として有名なガムウォールです。パイクプレイスマーケットのすぐ近くにあるので、行きやすいです。
しかし、正直衛生的ではないですし、なにか面白いことが体験できるわけでもないので興味があれば通ってみるくらいでいいと思います。筆者は滞在時間1分でした。
訪れたスポットすべて
宿泊、食事、観光などで立ち寄ったスポットをすべてマップしてみました。ボーイングの工場が若干遠いです。
次回来訪時に訪れたいスポット
シアトル水族館は別館を建設中のようで、水族館周辺の道路と併せて再開発が進んでいるようでした。
持ち物リスト
あってよかったもの
T-Mobile SIMカード:日本から持っていったSIMフリーのスマホに挿入して使いました。日本のキャリアのローミングよりも安いです。また、デルタ航空であればT-MobileのSIMカードを入れると割り当てられる電話番号を使って通常$30ほどする機内Wi-Fiを無料で使えます。
持っていけばよかったもの
ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホン:飛行機がうるさいので付けている人が結構いました。筆者は耳栓を持っていったのですが、それでもやはり物理遮蔽だと少し物足りない感じがしました。
メラトニン錠剤:メラトニンは体内時計のリズムを整えているホルモンで時差ボケで寝れないときに服用すると良いと同僚から聞きました。ただし、日本の製薬会社からは発売していないようなので通販か現地調達が必要です。
eSIM:物理SIMでもいいのですが、文字通り物理的に入れ替えないといけません。着陸後はバタバタしているし、飛行機に乗ってるときは揺れるので意外と入れ替える時間を見失います。私は今回物理SIMだったので揺れる機内で仲良くなった隣の人に持っててもらいながら入れ替えました。たぶんeSIMの方が便利だと思います。
持っていったけど使わなかったもの
ドライヤー:ホテルにあった
ドル紙幣:基本どこもクレジットカードで支払いなのでチップくらいしか使わない(たぶん紙幣使ったのはトータル$10くらい)
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