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詩集 わたしをつくるもの

あい~わたしをつくるもの~

あい

”I”は、
紛れもないこの私自身

”逢い”は、
あなたと巡りあえた奇跡

”Eye”は、
あなたと世界を見つめる目

”哀は、
あなたの心を追いやる”哀しみ

”愛”は、
あなたを想う熱い気持ち

大切なあなたに出逢い、
いつもあなたと世界の美しさを見つめ、
時にあなたの哀しみを想い、
あなたと愛を分かち合い育む

これらの”あい”が
私自身をつくりだしている

あい


握手

あなたと
初めて出会った日
わたしは
あなたと
握手をした

流れる 時間(とき)の中で
交わした 握手は
わたしの中で
あなたとの
友情や信頼が
芽生えたように感じた

お互いの 手から
感じるものは
心と心を結ぶ
橋のようなものだ

握手は
あなたと
わたしの
絆の証


今日がはじまる!

24時間 365日
わたしたちには
今日という日がある

今日の終わりに
眠りにつき
今日を
夢へと変えていく

朝を知らせる
アラームの音!

さあ
今日がはじまる!!


靴そして足

靴よ
そして
足よ

わたしを
まだ見ぬ地へ
連れていっておくれ
そして
わたしに
新しい風景を
見せておくれ

靴よ
そして
足よ

わたしを
孤独から
遠ざけておくれ
そして
わたしに
人々の輪のあるところへ
近づけておくれ

靴よ
そして
足よ

全ての人の
歩む道が
不幸ではなく
幸福をもたらす
道へと 導きたまえ!


なまえ

なまえ

それは
いのちの
はじまりとともに
つけられるもの

それは
ひとりひとりが
びょうどうにもつもの

あなたにも
わたしにも
なまえがある

あなたと
わたしのなまえ
たったいちどの
じんせいのものがたりを
つむぐのに
ひつようなもの

あなたと
わたしのなまえ
いのちと
おなじくらい
とうといもの

あなたのなまえを
よぶことで
わたしは
しあわせなきもちになる

きっと
わたしは
こえがでるかぎり
あなたのなまえを
よびつづけるだろう


ため息

どうして
ため息が出るのだろう?

それは 怒っているから?
それは 悲しいから?
それは 辛いから?
それは 寂しいから?
それは 悔しいから?

ため息は
言葉では言えない
自分自身の
主張なのかもしれない


後悔

何かを 終えた後
必ずと言っていいほど
訪れる 後悔

本当に
これで良かったのか?

あの時
ああすればよかった

自らに
問いかければ
問いかけるほど
答えは
閉ざされていく

この 感情を
どこかへ
消してしまいたい


ふさぐ

見たくないものを
見てしまった
目をふさぐ

聞きたくないものを
聞いてしまった
耳をふさぐ

言いたくないことを
言ってしまった
口をふさぐ

ふさいで
ふさいで
ふさぎこむ

ふさいだって
いいじゃないか

ふさぐものの
中心には
必ず 自分がいるということを
再確認するために

ふさいで
ふさいで
ふさぎ続ける

いつか 爆発する
その時が来るまで


こころ~再生~

こころは
白く透き通っている
だが
悲しみや苦しみで
こころは
青にも黒にも染まる
果てには
ぽっかりと
穴があくこともある
こころは
闇に侵されるのだ

こころは
青く黒く染まっている
しかし
喜びによって
こころは
再び透き通る
悲しみや苦しみを
乗り越えた時に
希望が生まれる
こころは
光に照らされるのだ

闇に堕ちたこころよ
再び希望を持つのだ
晴れ渡れこころよ
光に導かれて…


ウイスキー

丸氷を浮かべたグラスに
スモーキーな香りを漂わせ
ウイスキーは注がれる

この一杯は
時間とともに
氷が溶けだし
ウイスキーと
混ざりあっていく

その瞬間に
刹那を 見出す

まるで
砂時計のように
ゆっくりと
確実に変化を遂げて

ウイスキーの
変わりゆく表情は
喉を通り
体内へと
流れ込んでいった


煙草

一本の 煙草に
わたしは
そっと
火をつける

そうして
静かに
燻らしていく

この時だけは
束の間 私を
ゼロにしてくれる

この時間に魅せられ
煙草にすがる
私がいる

煙とともに
嫌なことすべてが
吹き去ってしまえばいいのに…


酔い

酒に酔う
人に酔う
場に酔う

程よい酒は美味いし
気の知れた人と居られるし、
場所が良い時間を演出してくれる

酔う時間は
良い時間であるのと同時に
開放的になれる時間なのだ

心地好い酔いは
楽しくて仕方がない

疲れた時は
立ち止まって
適度な酒と
心許せる人と
素を晒せる場所で
酔い潰れたい


思いやり

心に余裕がなくなると
自分自身を
見失いそうになる

そんな時に
誰かがしてくれた
思いやりは
心に深く
染み入ってくる

思いやりは
温かい気持ちにしてくれる

だからこそ
自分自身が
どんな状況であろうとも
思いやりを
忘れてはならない

思いやりをすることで
誰かの心を救い
やがて
自分自身の
心の糧となっていくから


やさしさに名前を付けるなら

やさしさに
名前を付けるなら
それは”愛”

いつでも
どんな所へいても

あなたの
やさしさは
わたしの
心を癒し
励ましてくれる

どんなに
辛く苦しんでいても

あなたの
やさしさが
わたしの心を
再び生かしてくれる

やさしさに
名前を付けるなら
それは”愛”


”非日常”という名の夢

いつもの日常に
退屈になる時がある

そんな時に
”非日常”というものに
憧れを覚えるのだ

ほんのわずかな時間でも
いつもの日常を捨てて
普段と違う
”非日常”に足を踏み入れ
刺激を求める私がいる

”非日常”は
いつも
私の欲求を満たし
夢を見させてくれた

いつしか
”非日常”の虜となり
再び 夢を見るため
”非日常”を求める
私がいた


記念日

何かを 始めた日
何かと 出会った日
その どれもが
記念日になる

記念日は
手を伸ばせば
意外と
届く距離に
あったりする

あなたも
わたしの
記念日は
時を重ねて
実っていく

誰のもとにも 訪れる
記念日

次は
何を 始めよう
何と 出会おう


であい

あなたと
初めて 出会ったのは
いつの事だっただろう

今は
はっきりと
覚えていない

でも 今
はっきりと
わかることがある

それは
あなたと
出会ってから
私の見える
景色の全てが
色鮮やかに
変わったことだ

毎日が
ワクワクの連続で
何もかもが
キラキラと輝きだした

あなたと
出会わなければ
こんな日々が
訪れることは
なかっただろう

”ありがとう”
出会ってくれて


わかれ

であいの後には
わかれがつきものだ

慣れ親しんだ地に
許し合える友に
溢れ出す思い出に

わかれは
寂しさだけじゃない
新たな扉を
開くことでもある

新たな扉の
先へ進むために
しばしのわかれ
さよならしよう

このわかれを
自らを養う糧とするために
そして
再び会える日が来ることを
信じながら…


一期一会

一期一会から
付き合いが始まる
出会いがある

一期一会から
儚く散ってしまう
別れがある

一期一会から
良い出会いがあれば
生きていく上での糧となる

一期一会から
悲しい別れがあれば
心は砕けてしまう

人は一生の間に
どれだけ出会い
どれだけ別れを
くり返すのだろう

たとえ
辛い別れがあったとしても
人は
まだ見ぬ世界へ旅するために
何度も新たな出会いをするだろう

一期一会
それは
ときに冷たく
ときに温かい

一期一会
それは
人々に
出会いと別れをもたらす
一瞬の閃光


当たり前など…

人は 度々
当たり前という
錯覚に陥る

いつも誰かがいてくれる
当たり前
帰る場所がある
当たり前
何かあれば助けが来てくれる
当たり前
変わらぬ日常がある
当たり前
大切な人が隣にいる
当たり前

だが
当たり前など
存在しないのだ

当たり前という錯覚は
偶然が運よく重なって見せた
幻想に過ぎない

当たり前という錯覚に
囚われ過ぎていると
その偶然が
消えた瞬間
絶望へと落とされる

当たり前などという
幻想に
頼り過ぎてはならない

そんな幻想など捨てて
日々 自分に関わる
全ての 人や物に感謝して
生きて行く事が大切であるのだ


ありがとう

苦しい時
一緒にいて
嬉しい時
一緒に笑って
たくさんの
時間(とき)を共有した

あなたと
泣いた時間(とき)に
”ありがとう”

あなたと
笑った時間(とき)に
”ありがとう”

あなたと
過ごした全ての時間(とき)に
”ありがとう”

あなたと
重ねた思い出に
”ありがとう”

そして 何より
あなたと
出会えたことに
”ありがとう”



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