採用原稿から20240816
毎年11月23日に開催される福知山マラソンの参加者が低迷している。そのため、今年は福知山城が見えるコースを取り入れたり、参加費を1000円値下げして1万1000円にしたりするなどの変更があった。
しかし、所詮は弥縫策であり、焼け石に水である。エントリーに1万円以上する市民マラソンも珍しくなくなったが、1000円値引きしたからといって、参加者が急に増加に転じることなど期待できないだろう。
コロナ禍を経て、高額な市民マラソンへの向き合い方を考え直したランナーは少なくないはずだ。そもそも都市型のマラソン大会は飽和状態で、規模の小さな大会は淘汰されてもいる。
もし打開策があるとすれば、やはりランナー本位の大会に立ち返ることだろう。「負担軽減」などという素人考えで短くされてしまったかつての福知山マラソンの名物「終盤の激坂」の復活も検討すべきである。
また、報酬を支払ってまで著名人やプロランナーを招聘する必要はない。それよりも、市内の中学校や高校のブラスバンド部にお願いして、沿道での演奏や応援を増やすことの方がよほどランナーに喜ばれると思う。
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