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短歌10首「初夏に生まれたぼくたち」詩「六月三十一日」-in the sea Vol.8『みなづきプレリュード』

ネットプリント「in the sea」の第8弾、短歌10首と詩1篇をのせました。
6月は私の生まれ月で一番好きな月です。6月と雨のことをテーマにしました。


ネットプリント

〇セブンイレブン
32728553(〜7/4  23:59)

〇ローソン、ファミマ、ポプラグループ
K2FZYZBCFX(~7/15 20:00)

A3/モノクロ 20円
短歌10首「初夏に生まれたぼくたち」
詩「六月三十一日」

お近くのコンビニでぜひ出力してください。




初夏に生まれたぼくたち

はつ夏 夏がとびきり似合う人になる 初夏に生まれたぼくたちは
 
ごめんね、土砂降りの日生まれだからどこ行っても何やっても雨で
 
六月は雨もシフト制なのかな たくさん出勤して偉いね 
 
サムシングブルーの季節 六月が淡い青色に見える理由
 
紫陽花と雨をいちばん似合わせて 傘だけ持って踊れ六月
 
雨の日が憎まれ役を買って出て晴れに磨きがかかる、青梅雨
 
跳ねる靴跳ねる飛沫しぶきで水の底 訳はないけど海まで行こう
 
じっとりと空気が肌を掠めてく 夕立 今年も夏が来るね
 
人生はまだBメロみたい モテ期は来ないし成功もしてない

 今ここに夏生まれだけ集まる 七月半ばの免許更新


六月三十一日

目が覚めたら六月に取り残されていた
しとやかな雨が降っていて
水のつぶが優しく窓をたたいている
良い天気だと思った
六月にふさわしい、良い天気だった

おもむろに外に飛び出してみる
雨のシャワーを浴びて
アスファルトに溶ける雨水のにおいを吸い込む
どこまでも、六月だった
いつまでも、六月だった

終わらない六月の狭間で
来るはずのない夏を待つ
ずっと欲しかった永遠が
止まない雨に形を変えて
六月三十一日を濡らしていく



短歌の引用、感想をTwitter等で書いていただけると嬉しいです。
今年も6月のことが大好きでした。
誕生日おめでとう、わたし。

気が向いたら、どうぞ。そこまでの感情にさせられたなら嬉しいです。