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2017年10月25日 10:35
昨年のこの時期、ピアノジャズを聴くためにヒルトン東京のだだ広いバーへ行った。普段は小さくてバーテンダーとの距離の近い所にしか好んで行かないというのに。ほんの気まぐれだった。相手はジャズピアニストの息子で、わたしの学校の先輩であり、職場の先輩であると同時に手品の先輩でもあった。パッと見てわかる見目の良さ等なかったが、独特の気品があって、手つきの非常にうつくしい人だった。私は自分の出来うる限りの手品